田中耕一という生き方

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784479390992
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

「生い立ちと家族の肖像」「最先端技術へ懸けた夢」「“技術者の心”を求めて」「輝ける評価のかたち」「エンジニアとしての夢と希望」―これまで彼が研究者生活のなかで描いてきた“夢”を見つめ、独自の“人生哲学”を模索する。彼の偉大な功績は、まさに稀有な才能と努力から生まれたものである。田中さんはいかにノーベル賞を受賞するに至ったのか。“世界で最も有名になった生涯一エンジニア”の生き方のすべてを明かす。

目次

1章 少年期に育んだ研究心―生い立ちと家族の肖像(故郷富山の風景;父親から学んだ職人気質 ほか)
2章 研究者人生の歩み―最先端技術へ懸けた夢(発明王を生んだ企業;専門外の仕事を任された最初の配属 ほか)
3章 一会社員がノーベル賞をとるという意味―“技術者の心”を求めて(受賞直後に始まった祝福の嵐;日本人女性が描く“理想の夫”像 ほか)
4章 “技術者の鑑”に向けられている視線―輝ける評価のかたち(周囲からの賞賛;自ら道を切り拓いて投じた一石 ほか)
5章 人の命を救いたいという志―エンジニアとしての夢と希望(バイオテクノロジー全体のなかでの質量分析計の位置;DNA解析が終わったいまだからこそ役立つ技術 ほか)

著者等紹介

黒田龍彦[クロダタツヒコ]
1966年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経て、現在は、偉業を成し遂げた人物や、世界を舞台に活躍する日本人の生き方に関する評伝をおもに執筆している。また、国際文化研究も行い、アジア各国で発行される日本人向け月刊誌にも寄稿している。興味のあるテーマは、日本人としての良質な部分を失うことなく、国際社会で自己表現ができ、通用する新しい日本人像
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベンアル

3
図書館にて借りた本。ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんの生い立ち、人となり、受賞内容について書かれている。現在、血液でがん診断できるようになったが、田中さんが高分子質量分析計でたんぱく質の質量を量れるようになったお陰なのかな、と推測した。2022/03/10

アジャ

1
20年前、著明な学者ではなく島津製作所のサラリーマンエンジニアがノーベル賞を受賞した大ニュースに驚いたことを思い出した。電気工学科卒業だからソニーの入社試験ではじかれ、島津製作所では畑違いのたんぱく質の分析のエンジニアとして、失敗を乗り越え画期的な分析装置の開発に成功する。何しろ会社員で世界初のノーベル賞受賞者なのだから凄い。もともと人とはかなり変わった人らしいが、常識の反対は?と聞かれ、独創性と答えるなどお人柄がにじみ出る一冊だ。2023/01/21

かつどん

0
運がいいと言えばそれまでですが、研究者を応援したいと思いました。2021/03/16

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