出版社内容情報
東海林 さだお[ショウジ サダオ]
著・文・その他
内容説明
世の中に自炊ほど、自由で気兼ねしない楽しみがあるだろうか。好きなものを好きなように作って好きなように食べ、誰にも気兼ねせず、ゆっくり、のんびり。自分一人のためだけだから許される、ゆるい自炊と実験的な食べ方…、読んだらもう、止まらない。いますぐ実践するしかない!世代を問わずファン多数のショージ君、オリジナルレシピが勢ぞろい。
目次
一人飯賛歌
1章 等身大のゆる自炊編
2章 にわか職人の手仕事編
3章 素材のあじわい編
箸休め 男ひとりの台所編
4章 B級で何が悪い編
5章 実践!レポート編
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
1937年、東京都生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学第一文学部露文科中退。70年『タンマ君』『新漫画文学全集』で文藝春秋漫画賞、95年『ブタの丸かじり』で講談社エッセイ賞、97年菊池寛賞受賞。2000年紫綬褒章受章。01年『アサッテ君』で日本漫画家協会賞大賞受賞。11年旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マジョラム
22
東海林さんの料理エッセイを読んでいると、自分も試してみたくなる。読んでいると、子供みたいにわくわくしてくる。ウズラの卵で目玉焼きを作るなど、普通の大人だったら思いつかないような料理がいろいろ出てきて楽しい。別に料理上手じゃなくても手軽に試せそうなのもありがたい。2024/07/01
りり
15
東海林さだおさんが考えたオリジナルレシピがどれも美味しそうだった!2023/05/02
まぶぜたろう
8
登録忘れ。いつ読み終わったか忘れた。やっぱ面白いのは初期のもの。それともショージ節に飽きてきたのか。だいわ文庫のこのシリーズ、ちゃんと初出データを記載してほしくある。■にしても東海林さだおさん、もう85歳なんだね。いつまでも若いね〜。長生きしてほしいものです。2022/10/17
O
3
東海林さんの食に対する拘りを追求する姿勢を通して、食事が如何に楽しく、幸福に満ち溢れてる行為であることを再認識できました。 料理を作る時、ネットで調べたレシピ通りに作りがちだけど、直感的な気付きに従い、あえてレシピから外れた手段を選択するのもええな。料理以外にも通ずるところがある。2023/05/04
uchiyama
3
里芋の煮っころがしを初めて作り、「煮汁をすくって一人ずつにかけてやる」この料理の、「鍋の中で煮えているものをじっと見つめているひととき」を愉しみ、チャーシューを作る際の、「鍋に醤油をドブドブと注いで、醤油ビンの醤油がドブドブ減っていく」のに「それでもまだドブドブ注がなければならないとき」、もったいなさに「このまま死んでしまいたい、と思うほど絶望的な気持ち」になったり、といった些事(とされること)へのあくまで具体的で繊細な眼差しと含羞み。ただ、絵の伸びやかなようで細心な魅力は文庫では勿体無いかもしれません。2023/02/05