出版社内容情報
「単なるハウツー本ではない!」と絶賛のロングセラー、文庫化! 緩和ケア医は、どのように患者とコミュニケーションをとるのか? 相手と本当に「つながる」ための心構え。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
5
仕事(介護職)に役立つかと思い、手に取りました。最初は「仕事中にゆっくり傾聴する時間なんてないし」と思いながら読んでいたのですが、忙しくても聴く側の姿勢で救ってさしあげることもできると学べました。最後の方に紹介されていた中島みゆきさんの「誕生」の歌詞「生まれてくれてWelcome」が心にささります。2021/12/04
ロッキー
5
医療現場や、介護職の人なんかは読むと参考になるかも。 これからますます高齢社会になる日本では、老人の話を聞くシーンによく遭うことになると思います。 傾聴できる人が多く求められるかもしれませんね。 傾聴士という資格取得も考えちゃいました。2020/10/28
あんどうれおん
4
おもに「どう聴き、どう話すか」が平易な表現で論じられた名著の文庫版です。医師で作家の著者が、体験と見聞とをベースにいくつかの寓話を示す一冊であると私は理解しました。現実的に解決が困難な問題や、さまざまな理由で会話の成立しづらい相手と安全に距離を取る考え方にも言及されています。日々のいろいろな要素に、ちょっとした安心を添えられるかもしれない好書です。2024/12/08
まなむす
4
周りの苦しんでいる人から相談された時、私はいつも上手い返しの言葉が見つからず悩んでいました。自分は何もできない。この人の何の力にもなってあげられない。でも、そんなことはないんだと教えてくれたのがこの本でした。ただ話してくれたことを反復したり、まとめたりするだけでいい。黙って相手の話を最初から最後まで聴くのもいい。それだけで心を救うことができるのだと気づきました。それから最後に、人はそれぞれ違う物語を持っているからこそ、相手の話をしっかり聴くことが大切でそこから相手への理解と信頼が生まれることを学びました。
Moeka
3
なんかもっと私達一般人が日常的に使えるような傾聴のハウツーが書いてあるのかと思ったらちょっと違った。"誰かに話を聞いてもらうだけで人の心は若干軽くなる"って岸辺露伴が言ってた(岸辺露伴が)
-
- 和書
- 大乗仏教の成立史的研究