内容説明
画家のトリック、隠されたメッセージ、後世の思い違い、派手な演出、通説とは異なる真実、鑑賞者の誤解…見ているだけではわからない。絵画は読み解くもの!誰もが知る傑作の秘密に迫る。芸術の奇跡オールカラー125点。
目次
第1章 タイトルの誤解
第2章 モデルのトリック
第3章 景観の秘密
第4章 描写の嘘
第5章 「盛った」演出
第6章 時空を超えた背景
第7章 画家の本意
第8章 ありえない設定
第9章 家族たちの偽り
第10章 神々の謎
著者等紹介
木村泰司[キムラタイジ]
西洋美術史家。1966年、愛知県生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にてWORKS OF ART修了。エンターテインメントとしての西洋美術史を目指し、さまざまな講演会やセミナー、イベント、執筆などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
35
★★★★☆だいわ文庫から出ている名画は嘘をつくの第3弾。相変わらず面白い。オランダ絵画とフランス絵画がいかに対照的かよく分かる。有名なオランダ絵画は格式の低い風俗画、風景画多い。今では外で絵画を描くことは普通だけども昔は室内で描くことの方が主流だった。文化的興隆と国家的興隆って比例はしなかったりするから面白い。昔、西洋では女性画家は死亡時に無職って記載されているのも男尊女卑が強かった西洋らしい。2021/10/17
ホークス
31
シリーズ3作目。見開き2Pで名画を解説。採り上げる絵には何らかの嘘や誤った解釈がある。ボッティチェリの「春」は、絵の中の寓意を元に後世名付けられた。寓意はその時代と地域の共通認識がベースだから、後になって本当の意味が分かるかどうかは怪しい。諸説ありという事だろうしその方が面白い。このシリーズは絵が綺麗なので、ぼうっと眺めるのが楽しい。ボスの「快楽の園」のテーマパーク感はやはり凄い。ゴッホの「夜のカフェ」はビリヤード台にギョッとする様な実在感があり、異様な世界に引き込まれる。これは危ない絵だ。2018/11/27
ぽっぽママ
17
背景にもちゃんと意味があるんだということが良く分かった。風景にするか人を配置するか犬や猫にもみーんな画家には言いたいことがある。2017/10/17
こぽぞう☆
11
シリーズ3作目。完結なのかな?知ってる絵も知らない絵も楽しめた。オールカラー100枚を超す図版。保存版だ。絵の解説としては中野京子さんの「怖い絵」シリーズなどの方が深いが、数こなしてるので仕方ない。2018/06/13
たか
5
このシリーズ1と2はすでに読んだから今回は3を。2019/05/13
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