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だいわ文庫
本質を見通す100の講義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784479306115
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「100の講義」シリーズ中最も鋭い第4作、文庫化! 何気なく過ごす中で、物事の大切な本質を見落としていませんか? 人気ミステリィ作家が贈る「考えて生きる」ための静かに鋭い視点!

内容説明

無限に膨らみ続ける世界の中から、「埋もれてしまったもの」を見つけたい人たちへ―。「つながらない」ことで、見えるものがある。

目次

1限目 本質を問いかける「社会構造」論(ロケットを作ってから載せるものを募集する、メディアの歪み。―言葉は悪いが、詐欺と同じシステムだと思う。;格差が問題になっているが、資本が目指すものは格差なのでは?―人々が夢見ているのは、客観的に全体を眺めれば、「格差社会」なのである。 ほか)
2限目 精確な事実を導き出す「情報」論(学問が教えてくれるのは、生きる方法ではなく、生きる価値だ。―生きていくことが大事だというが、それは何故なのか?;本が嫌いだったけれど、すべてを本から学んだ。―この頃はネットが本に代わろうとしている。しかし、本のように一冊に纏められているわけではないので、「世界」を感じることが難しい。 ほか)
3限目 人間の真意を読み解く「言葉」論(自動詞で非難する奥床しい日本人。―つまり、人格者は相手を罵倒したりしないのだ。;「私これが好きなんだけれど、貴方は?」という物言い。―相手がどう思っているのかを尋ねているのではなく、相手の気遣いの具合を測っているのだ。 ほか)
4限目 働く“源流”を探す「創作」論(はっきり言って、作家の仕事の三十倍は、大学で働いた。―世間知らずであるためには、なにかに没頭し、一心不乱に打ち込まなければならないだろう。;やるべきことをできない、という人間に誰がしたのか?―スタートの音は、走るべき人間にしか聞こえない。 ほか)
5限目 自分を自由にする「生の姿勢」論(「近づく」だけでは、「辿り着けない」場合がある。―楽しいことをしようと思ったとき、目の前にある楽しさから選択していたのでは、大きな楽しさは手に入らない。;ベターを選ぶだけの人生には、ベストがない。―今日は少しだけ損をしても、少しだけ我慢をしても、明日にはもっと望む状況があるのではないか。 ほか)

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー。以後、小説に限らずエッセィや新書などで数多くの作品を発表し、絶大な人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

52
うーん、ちょっと重箱の隅をつっつくような内容の話題が多くてあまり・・・。ずっとこのシリーズを読んでいますが、マンネリになるのも仕方ないのかな。2016/10/06

ひさか

33
2015年7月大和書房刊。2016年9月だいわ文庫化。示唆にとんだ視点で書かれている。◯◯だと言われているけど、本質は△△です。という分かり易い切り口のエッセイが、見開き2頁で1つ、全部で100編書かれている。殆どにああそうだな。とうなづける話が多い。誤った言い回しを正しくして考えを進めるというケースが多く記載されていて、確かに有用な手立てだと思います。2024/07/31

saga

30
見開き2ページで一つの講義が読みやすい。探偵ガリレオの湯川教授を地で行くような理系で合理的考え方をする著者。全てを真似はできないが、参考になることも多い。本作はシリーズ第四作とのこと。他のシリーズも読みたくなった。2017/03/21

chiseiok

24
シリーズ何冊も読んでいるので、流石にさらさらさくりと著者の為人を確認するような読み方になってしまった。さりとて決してつまらなかったわけではなく、今回は3限目の「言葉」論の章がとても楽しかった。正しい日本語について論ずる本があまた存在する中で、理系目線で論理的な正誤を語る視点が新鮮です。確かに国語としては正しくないけれど数学的には正しい、もしくはその逆の叙述って在り得ます…鋭い!多分森先生は敬語大嫌いですよね?なんと煩わしい、情報の純度を損なう質の悪いノイズ、くらいに思ってるんだろーな…と勝手に邪推(笑)。2016/09/27

かえる

23
昔読んだ本に(森博嗣ではない)『「○○大学なんだ」「大企業に勤めているんだ」と言うと「へぇ、すごーい」という人がいるが、何がすごいのか分からない』という文章に出会って「確かに!」と思ったことがある。それと似ている。世の風潮に流されない、騙されないために自分はどう考えるべきか。身も蓋もないなぁと思うような話や、文章がややこしかったりするのも理系ならではだろうか?それでも視点が面白いので「そういう捉え方があるのか」と新しい発見がある。つまりは思考を育ててくれる本でもあると思う。2019/01/16

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