内容説明
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
著者等紹介
碧野圭[アオノケイ]
愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家としてデビュー。地域の食文化への興味から、江戸東京野菜コンシェルジュの資格を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
317
温かな余韻に浸れます。そう、身体の中の不純物が取り除かれたような、心が少し綺麗になったような。職場の人間関係に疲れ殻に閉じ籠ってた優希は、ふとした出会いで『菜の花食堂』の料理教室の助手として靖子先生を手伝うことに!生徒さんたちのささやかな悩みや問題を、靖子が思いやり溢れる感受性で寄り添い溶かしていく話。野菜をとても美味しく食べさせてくれる菜の花食堂。行きたい!「おいしいものを作れるってことは、しあわせになる方法を知ってるってこと」 江戸東京野菜コンシェルジュまで取得なさった著者ならではの至言ですね‼️🙇2019/03/06
おしゃべりメガネ
193
『書店ガール』の作者さんが描くココロもカラダもほっこり温まるお料理ちょっぴりミステリーです。野菜など食材をネタにしながらも人情もステキに絡めていく展開はなかなか面白かったです。連作集なので、それぞれの話がコンパクトにまとまっており、ストレスなく読み進めていけます。料理教室の「靖子」先生と助手の「優希」の二人があらゆる難題?に挑み、しっかりと名探偵のごとく解決へと導きます。主人公「優希」のちょっとやさぐれた感のあるキャラが妙に人間味にあふれ、個人的にはとても好感が持てました。シリーズ化もありかなと思います。2018/01/31
hiro
178
『書店ガール』の碧野さんの新作。舞台は料理教室、さらに日常ミステリということで、読んでみることにした。菜の花食堂では月に二回、平日に料理教室が開かれている。料理教室の助手、優希の目線で、教室の生徒たちや優希のまわりの‘謎’を下河辺先生が解決していくところを描いている。優希や生徒たちのキャラクタの設定が絶妙で、ミステリとすれば薄めだが、その謎が解けなければ、人生を大きく変えてしまうだろうという設定もよかった。最後は、その下河辺先生にフランスから赤い毛糸の帽子と、チョコレートが続いて届く…。2016/03/19
とし
164
日常の出来事ですね、ささやかですが、ほんのりほのぼのとして楽しく読めますごちそうさまでした♪2017/07/02
ミュポトワ@猫mode
150
図書館本。書店ガールが気になってたんですが、あれ長いのでまずは、他の作品がどんなものか試しに読んでみた本です。結構面白い。これは書店ガール買ってもいいかも。内容は、料理教室の先生が日常の問題を解決していくほのぼの系です。先生の勘が鋭すぎるきらいがありますが、そこまで嫌味ではないです。普通のミステリーよりも私はこういうほうが好きです。食堂が舞台なので、もう少しレシピがあるとさらに嬉しいですが、そこは欲張りすぎでしょうね。全体的にほっこりする内容なので、続編出てたら買おうかなって思いました。作者買いするか…2019/04/22