内容説明
平和を求める宗教に対して、覇権を奪い合う戦争。これらは本来、対極にあるはずだが、実際には、宗教が関係しない戦争を探すのが大変なほど、両者は深くかかわっている。宗教の歴史は戦争の歴史、戦争の歴史は世界の歴史。本書では、宗教戦争を軸に、古代から現代に至る二千年をたどる。「宗教」という切り口で歴史をひもとけば、複雑な宗教の歴史も壮大な世界の歴史も一気にわかる。
目次
プロローグ 同一の神から生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教
第1幕 古代―多神教から一神教の時代へ
第2幕 中世1―イスラム教勢力の快進撃
第3幕 中世2―イスラム教とキリスト教の戦い
第4幕 中世3―オスマン帝国の躍進
第5幕 近代1―絶対主義体制の確立と宗教改革
第6幕 近代2―ナショナリズムの高まり
第7幕 現代1―不安定な中東情勢
第8幕 現代2―宗教の垣根を越えて広がる資本主義
著者等紹介
関真興[セキシンコウ]
1944年、三重県に生まれる。歴史研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史講師を経て、著述家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あにき
3
宗教が関わる戦争について、簡潔明瞭に記載、地図もあって小辞典代わりになる。2013/11/15
がま
1
世界の戦争の歴史を宗教対立から捉えなおした一冊。今でも世界各地で起こっている民族紛争や宗教戦争の濫觴を手軽に知ることができる。一つのテーマが、紛争地域の地図と三ページほどの解説で簡潔に纏められているため、ちょっとおさらいしたい時に再読するのにも便利。読んでつくづく思うことは、民族や宗教の対立による戦争は、解決することが絶望であるということ。2015/02/12
ス
0
わかりやすかった2012/10/07
tomdam
0
宗教戦争は根が深い2012/10/01
atota
0
簡潔で判り易かった。高校生の時読みたかったなあ。2010/11/02