内容説明
平和を求める宗教に対して、覇権を奪い合う戦争。これらは本来、対極にあるはずだが、実際には、宗教が関係しない戦争を探すのが大変なほど、両者は深くかかわっている。宗教の歴史は戦争の歴史、戦争の歴史は世界の歴史。本書では、宗教戦争を軸に、古代から現代に至る二千年をたどる。「宗教」という切り口で歴史をひもとけば、複雑な宗教の歴史も壮大な世界の歴史も一気にわかる。
目次
プロローグ 同一の神から生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教
第1幕 古代―多神教から一神教の時代へ
第2幕 中世1―イスラム教勢力の快進撃
第3幕 中世2―イスラム教とキリスト教の戦い
第4幕 中世3―オスマン帝国の躍進
第5幕 近代1―絶対主義体制の確立と宗教改革
第6幕 近代2―ナショナリズムの高まり
第7幕 現代1―不安定な中東情勢
第8幕 現代2―宗教の垣根を越えて広がる資本主義
著者等紹介
関真興[セキシンコウ]
1944年、三重県に生まれる。歴史研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史講師を経て、著述家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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