人間味という味が、いちばん美味しい―料理人名語録

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479012016
  • NDC分類 596.028
  • Cコード C0095

内容説明

一流の仕事人の言葉はすべてに通じる。名人たちの料理を40年食べ続けてきた著者が出会った言葉のご馳走。

目次

第1章 一期一会(同じものを二度と食べることは出来ない。―辻静雄;食事を楽しむ条件は、良き仲間、健康、忙しさの三つ。―辻静雄 ほか)
第2章 心意気(にぎりは手ではなく、腰で握るんです。―小野二郎;いの一番に手をつける。素早い“手当て”が、なにより肝腎。―小野二郎 ほか)
第3章 一日一日、積み重ねる(毎日の仕事を、疎かにせず、正確に繰り返していると、ある日、ひらめきが湧いてくる!―ジョエル・ロブション;料理とは、頭で考えたことを手で表現する仕事である。―ジョエル・ロブション ほか)
第4章 素材への敬意(傷んだオマール海老より、新鮮ないわし。―ベルナール・パコォ;素材には敬意を、お客様には尊敬の念を抱きます。―ベルナール・パコォ ほか)
第5章 美味しく、食べる(すべてをよく観て、よく聞いて、何も話さない。―ジャン=ジャック・ケマン;ワインは頭の中を通過する唯一の酒です。―ロベール・ヴィフィアン ほか)

著者等紹介

山本益博[ヤマモトマスヒロ]
1948(昭和23)年、東京浅草生まれ。料理評論家。早稲田大学第二文学部演劇科卒業。ガイドブック『東京・味のグランプリ』『グルマン』で料理の世界に大きな影響を与えた。2001年、長年にわたるフランス料理を紹介する仕事が評価され、フランス政府から農事功労勲章シュヴァリエを受勲(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

joyjoy

5
料理人名語録、ではあるが、普遍的な言葉の数々。まさに人間味を楽しませてもらった。特に心に残った言葉。ベルナール・パコォ…料理人にとって一番大切なものは「人間性でしょう。性格的に寛容でなければなりません。料理のノウハウは、母親から子どもに伝わってゆきます。母親は、子供がすくすく育つように真心を込めて料理を作ります。彼女のいいものをすべて子供に与える。料理人の本質はこれですよ。一番大切なのは、真心です。料理人は多くのものを与えなければなりません」。2023/03/14

ochatomo

5
話の苦手な料理人はじつはひとりもいない。そうだ 40年にわたって受け取った「料理をめぐる言葉のご馳走」 さらっと読めて味わい深い 挙げられた言葉とは違うが、「一番大切なのは、真心です。(ベルナール・パコォ氏)」が響いた 『優れた料理人になるための条件は?』の質問へポール・ボキューズ氏は「人間を愛する者」を挙げている 2010刊2018/11/07

まつけん

2
料理評論家 山本益博氏が「料理をめぐる言葉のご馳走」をまとめた一冊。とても読みやすく、心地よく読了。帯の言葉の通り、「一流の仕事人(料理人)の言葉はすべてに通じる」と思いました。「大切なことは、昨日、今日、明日と同じことを繰り返すこと。」「仕事というのは、仕事に自分を合わせるもんです。」「仕事を覚えるのではなく、我慢を覚える。」「すべてをよく観て、よく聞いて、何も話さない。」ご馳走さまでした♪2018/10/02

岩崎 堅悟

1
一流料理人たちの料理を40年間食べ続けてきた著者が、これまで受け取ってきた「料理人のふと洩らした言葉のご馳走(人間味)」について紹介した書物。完璧な仕事を目指す料理人の言葉は、「あらゆる職種に通じる考え方」と捉えられる。特に、ミシュラン3つ星店である「すきやばし次郎(銀座)」の小野二郎氏から発せられた「準備はいくらでも前から出来る。早すぎるってことはない。」という言葉に共感した。著者も「仕事を全うしようとする職人の心意気そのもの」と指摘しているが、プロフェッショナルを発揮する上でとても大切な要素だと思う。2012/02/12

shin1ro

1
かれこれ20年以上お世話になっている師匠の本。2011/09/08

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