目次
出会い
屋上でのひととき
文通
大学進学
二年ぶりの再会
別れの手紙
死の覚悟
初めて二人で過ごした夜
しばしの別離
大手術
再発
自殺未遂
世界最短時間のキス
さようなら
著者等紹介
河野実[コウノマコト]
1941年、大阪市に生まれ、後に長野県伊那市に移る。県立伊那北高校を卒業後、浪人中に入院した病院で大島みち子と出会い、文通が始まる。中央大学入学後も文通は続き、二人の往復書簡は3年1ヵ月間で約400通にものぼった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シャボン玉
20
ミコに会いにいかなきゃならないのにバイト代を飲みに遣ってしまった、とかいうのがかえってリアルでつらい。2019/11/30
のん
1
亡き祖母が観ていた、昼のテレビドラマを思い出しこの本を読んでみた。便利なものもお金も無い時代に、こんなにお互いを思い400通にも上る手紙のやり取り、限られた時間の公衆電話の会話。お互いを自分の事のように思えるふたりの固い絆に胸が潰れるようだった。2022/09/15
takao
0
ふむ2025/03/10
スゥチーン
0
400通の往復書簡から精選された「愛と死をみつめて」。余りにも純粋でひたむきな21歳の2人の若者。その手紙の中では語られなかった、ミコとマコの素顔が書かれている。2人が全身全霊で生きた3年間が、この本によってくっきりと浮かび上がった。当時の阪大病院は、現在の中之島ほたるまち。朝日放送のある辺り。今まで何も知らずに訪れていたが、ミコとマコだけではない数多の人々の喜怒哀楽の詰まった地であったことに、感慨無量である。2022/06/07