沈黙の惑星―火星の死と地球の明日

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478870976
  • NDC分類 445.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

火星に何があったのか!? 今、地球各地で起こっている出来事とどんな関連があるのか? 息もつがせぬサスペンス科学読みもの !!

内容説明

本書の原著書DEAD MARS,DYING EARTHは、アメリカの火星科学の研究者が二酸化炭素の脅威を市民に知らせるために著したものだ。すべて事実にもとづいたサイエンス・ノンフィクションである。環境問題のなかでも気候変動はわかりにくい。森林破壊やゴミ問題、公害などと違って目に見えない。実際に問題が起こるのはずっと先のことのようだし、それがどれほど深刻なのかも理解しにくい。100年後に気温が五度上昇するからといって、それがどうだというのか。原著者はさまざまなエピソードを積み上げることで、二酸化炭素の脅威を読者に示そうとしている。これまでに海洋に蓄積された二酸化炭素が、なにかのはずみで突然、大気中に吹き出したらどうなるか。そんな「事故」は起こらないかも知れないが、そういう可能性があることも否定できない。エピソードの舞台は火星から地球、あらゆる場所と時間に移っていく。読者には、それが唐突すぎるかもしれないが、やがてすべてのエピソードは一つに収斂していく。

目次

第1章 灼熱と極寒の間に
第2章 大気を失った惑星
第3章 火星の「顔」
第4章 テラフォーミング
第5章 大胆な仮説
第6章 仮想非現実
第7章 証拠物件第一号
第8章 地球号タイタニック
第9章 失われたシンク
第10章 死せる火星
第11章 死にゆく地球
第12章 地球庭園再生計画

著者等紹介

ブランデンバーグ,ジョン・E.[ブランデンバーグ,ジョンE.][Brandenburg,John E.]
物理学者、ロケット科学者、火星専門家。火星調査のパイオニア。テキサス農工大・宇宙力センターのマイクロ波電子サーマル・ロケット反動推進エンジンプロジェクトの主任研究員や、NASAの技術と商業応用化に関する技術諮問委員会委員を歴任。著作・論文、多数

パクソン,モニカ・R.[パクソン,モニカR.][Paxson,Monica Rix]
サイエンスライター、科学編集者。英米のマスコミ、メディア界で活躍している

藤倉良[フジクラリョウ]
1955年生まれ。1980年東京大学大学院理学系研究科修了。1982年インスブルック大学大学院修了。環境庁地球環境部環境協力室室長補佐、九州大学工学部助教授を経て、現在、立命館大学経済学部教授、九州大学大学院工学研究院客員教授。理学博士。専門は環境システム科学
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感想・レビュー

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がんぞ

1
「火星の人面岩」を話題にすると、激怒する関係者が居るという。オーパーツは他にもあるようだが月さえ再踏破は今世紀中頃とされるのに火星有人探査は行われるやら。しかし太古に海があり生命体が存在した可能性、それを隕石落下が壊滅させた仮説。酸素がなくてはオゾン層できず地上に生物が進出できない。。CO₂が豊富な大気を人類は呼吸できない。海温上昇で海の吸収量が減少する恐怖。金星の灼熱化は正のフィールドバックで?’97京都議定書ではじめて「化石燃料の消費」の環境負担が問題視されたが、当時と比して数倍以上の中国の石油消費…2018/02/09

Sugh

0
話が飛んでイマイチ論点が見えてこない…2015/04/12

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