内容説明
「数える」文化とは何だったのだろう。数詞はどのように構成されてきたのか。諸言語の数詞を比較・検討しながら、その規則性を見出し、また文化との関連を考えてみる。
目次
序章 数えること
第1章 数詞のなかの規則性
第2章 数詞のなかの進法
第3章 数詞から見た諸言語の関係
終章 「数える」ことの文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
16
数え方の比較言語研究をまとめた本。ためしに南米ボロロ語で数をかぞえてみる。コナイ、マコナイ、コナイ・マコナイ、マコナイ・マコナイ、コナイ・マコナイ・コナイ、マコナイ・マコナイ・マコナイ。これで1から6まで、2進法の世界で生きてるってすごいなぁ。。数学そのものの世界は無駄なところが一切なくスマートに構築されている印象だけど、ハナシが「人類と数との”付き合い”」となると、がぜん泥臭くて複雑でグジャグジャしたものになる。数学の勉強もおもしろいけど、やっぱこれが人間だね!ってのが感じられたので、良い本だった。2016/02/20
ピカチュウ
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世界の言語100余りを集め、数詞について非常に詳しく考察したものです。軽い気持ちで読むと血を見ることになります。数学好きで言語学専攻の学生なら満足できる内容だと思います。2011/01/15