出版社内容情報
自然の素材「ムクの木と漆喰」にこだわり続けている住宅建設会社の社長自らが、家づくりの現場から理論と実践でやさしく解説する。
目次
第1部 いい家とは何か(こんな材料で「いい家」と言えるのか;ビニールクロス張りの家が「いい家」なのか;合板フローリングの床で「いい家」と言えるのか;集成材や米ツガの土台にビックリ;「専門家」の言うことを鵜呑みにしてはいけない ほか)
第2部 いい家を建てるための87の知恵(にせものを見抜く知恵;無垢の木を生かして使う知恵;丈夫な木の家を建てる知恵;後悔しない家づくりの知恵)
著者等紹介
神崎隆洋[カンザキタカヒロ]
一級建築士・神崎建設(株)代表取締役。1943年、東京生まれ。1966年、早稲田大学第一商学部卒業後、コンピュータソフト会社に勤務するが、「一国一城の主」を夢見て退社。住宅建築の仕事と出会い、その奥深さに魅せられて、1980年、神崎建設(株)を設立。その後、独学で一級建築士の資格を取得。ヒノキ、青森ヒバ、ナラ、タモなど、無垢の木と漆喰に徹底的にこだわった家づくりは、建築主からも喜ばれ、数多くの実績を持つ。趣味のオルガン演奏が高じて、1997年、自宅にパイプオルガンを建造、NHKのテレビ番組でも紹介された。自ら演奏するだけでなく、年に数回、オルガニストを招いて演奏会を行い、地域の人たちに、本物が醸し出す美しい調べを楽しんでもらっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
UK
31
そりゃそうだろう。タイトルの繰り返しみたいな内容に思わずそうつぶやく。無添加・有機がいいって分っていても貫くのは難しいじゃん。でも家具や家の差異をこれでもかと写真で説明されると次第に無垢の木に魅了されてしまう。どこか土地の安いところでこんな贅沢な家を造ってみたいなあ。文庫の白黒写真でさえこの説得力、大判のカラー写真なら語らずともイチコロだろう。この著者の偉いところは、普通の家の2~3割アップの価格でこういう家を供給しようと長年努力してきたこと。発注するまで長生きしてね。ってそんな日がくるのかよ(笑)。2014/11/28
スウィーニー校長
7
★★★★☆ 木の種類と特性についてはあまり考えた事がなかった。 素材について知れたので良かった。 家って高額な買い物なのに、至る所に化粧合板を使う。 どう見てもみすぼらしい。 安価、加工しやすいという理由もあるが、無垢だと反りが生じてクレームを言われるを嫌っているらしい・・・ 最近の家は、建てた直後が最もきれいで、年月とともにボロくなっていく・・・ 住むほどに味わいが出る家に住みたいものだ。2018/02/22
さきん
5
家を建てたいという人には絶対読んでほしい。絶対木の家を気に入る。うわべだけでなく芯から癒しを科学的に与えてくれることは間違いなしである。2015/07/09
のぶ
1
レビューを当欄に記入しようとして気づいた事が2つ。①本書は後に文庫化されているし続編も出ている(市場の評価を得ているのだろう)。②単行本(ここ)と文庫本とで評価の傾向に差があり、単行本の方が好意的コメントの比率が高いみたい(これって認知的不協和理論の典型的なサンプルだな)。ところで本書は、この書名が示す趣旨を丁寧に(悪く言えばくどくどと)説明している本です。新建材技術を使う家に関する情報は(CM等で)豊富ですが、片や伝統技術の側は情報的に不利な中でそれに対抗する状況。なので本書の存在は貴重だといえますね。2019/02/19
ひめぴょん
1
家を新築する前に読みました。というわけで、我が家は無垢の木と漆喰でできています。いいです。2014/10/08