内容説明
リスクの発見、防止、事後対策を豊富なケーススタディで具体的に解説。
目次
第1章 繰り返される企業不祥事(三菱自動車;雪印乳業 ほか)
第2章 企業を追い詰める新たなリスク(社会が変わった;会社は変わらない ほか)
第3章 リスクとリスクマネジメント(リスクとは何か;リスクマネジメントとは何か ほか)
第4章 リスクマネジメントの組織と体制(通常時のリスクマネジメント体制;緊急時の危機管理体制 ほか)
第5章 企業のリスクコミュニケーション(リスクコミュニケーションとは何か;高まる市民の意識 ほか)
著者等紹介
上野治男[ウエノハルオ]
1965年東京大学法学部卒業後、警察庁入庁。広島・福岡県警課長、在米大使館1等書記官、兵庫県警刑事部長を務め、84年より内閣官房危機管理等担当室長に就任。その後、竹下内閣総理大臣秘書官、群馬県警本部長、防衛庁教育訓練局長を歴任。94年より、松下電器産業顧問に就任。同社取締役・法務本部長、常務取締役として、企業法務・全社のリスク管理・企業倫理・情報セキュリティに携わる。また、小糸製作所社外取締役を兼務。04年より、松下電器産業顧問。ほかに、日本経済団体連合会経済法規委員会委員、関西経済連合会企業経営委員会委員、外務省海外安全官民協力会議委員、危機管理システム研究学会副会長、NPO日本セキュリティ監査協会副会長を務めている
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感想・レビュー
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葉
2
社会が変わっても大企業病などで大社会は変わらないとしている。2000年はダイエーのインサイダー問題やそごうの超過債務による経営悪化があったことなどの事例をリスクマネジメント上の観点から考えている。コンプライアンスを取り巻く環境として、社会、社内ルールなどが関係が示されている。リスクはチャンスであるが、ギャンブルではないとしている。情報システムリスクには、不正アクセスやサイバーテロがあるが、経営者リスクは乱脈経営などがある。リスクコミュニケーションも存在する。2016/05/12
hwconsa1219
1
著者があとがきで書いておられるとおり、リスクマネジメントについてのテクニックや方法を論じているのではなく、何のためにこの仕事をしているのか、ということを常に肝に銘じよう、ということでした。それは間違いではないと私も思いますが、本にする場合はもう少し具体論まで突っ込んで記載が欲しかったところです。また、章立ても第3章以降を先頭に持ってきたほうが、言わんとしていることを上手く伝えられたのではないかと。僭越ながら…2015/02/02