内容説明
地位が高くなればなるほど、リーダーには強い精神力が要求される。だが、どんなレベルのリーダーにも共通に必要なことは、失望からすみやかに立ちなおるスタミナがいるということである。
目次
序 アッティラを探し求めて
ローマの宮廷にて―リーダーシップの条件
統率への欲求―すすんで責任を引き受けよ
フン族の一員になるには―慣習について
キャンプ内の平和―士気と規律
内紛の脅威―集団における不実
賠償金―敬意を払うことと敬意を受けること
軍服と武器―族長はいでたちが大切
アエティウス―敵を選ぶに賢明であれ
部下の指導―リーダーの責任
アクイレイアの吉兆―決断の主眼点
助手が必要な場合―委任の技術
戦利品の扱い方―部下への報酬
アッティラと教皇―交渉の技術
生存のための敗北―陽はまた昇る
戦友の遺骨―苦い教訓
灰は灰に―潔い引退
アッティライズム―アッティラの考え方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
32
山本七平さんが訳した、アメリカ陸軍の軍人が書いた、リーダーシップ論です。悪名高いアッティラ王が実行したリーダーシップを分析して箴言集にしてくれています。薄い小冊子ですが、その言葉の中にはきらりと光る何かが感じられます。2014/12/21
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
小説にせよ映画にせよ悪役が良いと面白い作品になると多くの人が言う。私淑する訳者の本と言うことで手に取った。アッティラ王の名はこの著作で初めて目にしたが、やはり魅力的な悪玉だった。とは言え、リーダーシップします見本として登場する限りは貴重な言葉を残してくれる。ラ・ロシュフコーの箴言にも似て心に残った。 2024/06/18