内容説明
住田光学ガラスは、異色企業である。光学ガラスの用途開発・製品開発は日夜行われており、同社は「十年後に売れるようになったらいいな、と夢見ながら研究を続ける。お金は、夢の結果としてついてくるもの」という経営哲学を、代々受け継ぐ企業だ。厳しい経済環境下でいかに生き残るか、はいずれの企業にとっても大きな課題である。経営者が“夢”を見てこそ、企業は生きる―好例がここにある。
目次
第1章 三度目の栄冠(世界が注目する「さいたま市」;光学関係者の夢を実現した「ホタロン」 ほか)
第2章 自由の度量(画期的な発明の背景にあるもの;「やりたいことがやれる」という環境 ほか)
第3章 歴史を変えた社長交代(光ファイバー事業の衰退、米国からの撤退命令;急激な円高は日本の製造業を例外なく襲った ほか)
第4章 夢見る体質(源流はガラスをレンズに成形する会社;下駄屋を営みつつ、反射鏡づくりに挑んだ日々 ほか)
第5章 そして、明日から(二つの「稼げるネタ」が未来を約束;研磨工程を不要にする、「レンズ材料」の開発 ほか)
著者等紹介
峰岸和弘[ミネギシカズヒロ]
1959年東京都生まれ。中央大学文学部卒業。フリーライターとして、ビジネスマンを題材にしたエッセイや、経営者のインタビュー記事を執筆。その対象は、ソフトバンク・孫正義氏やHIS・沢田秀雄氏など、日本を代表する創業経営者を中心に、ホンダやJR東日本など一部上場企業のトップまで多岐にわたっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。