「豊かなる衰退」と日本の戦略―新しい経済をどうつくるか

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478231272
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

日本経済が高成長に戻ることはもうないが、悲観的になる必要はない。新たな時代に合った経済システムのデザインとは?

内容説明

新しい経済をどうつくるか。人口減少・高齢化…その中で実現できる「成長」とは?新たな「社会システム」のデザインとして3つの具体的施策を提示。

目次

第1章 衰退の兆候
第2章 発想の転換
第3章 グランド・ビジョン
第4章 三つのシステム・デザイン(一人二役;「二次市場」の創造;観光立国)
第5章 大人としての成長

著者等紹介

横山禎徳[ヨコヤマヨシノリ]
1942年広島生まれ。社会システムデザイナー。独立行政法人経済産業研究所上席研究員。オリックス(株)社外取締役等を兼務。東京大学工学部建築学科卒業、ハーバード大学大学院修了(都市デザイン修士)、マサチューセッツ工科大学大学院修了(経営学修士)。建築設計事務所を経て、75年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。87年にディレクター就任し、89~94年は東京支社長を務める。2002年より現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鬼山とんぼ

2
著者は大前研一氏と同年でマッキンゼー日本代表を引き継いだ人。大体5年おきに読み返しているが、頭の体操にはよい本だと思う。出版当時ですら日本は舵取りを最低でも20年切り遅れたと書いてあったが、18年経過した今でも事情は変わっていないどころか、高齢化は進み電機産業の優位性は低下しIT産業でも出遅れ、一段と悪化した。元々日本は大戦略を構想するのが不得手。その場その場を弥縫策でうまく切り抜けるのことの繰り返しで結果オーライでやってきた。本書で示された提言が今でも有効なものが多くあり、まだ打つ手は残っている。2021/04/25

Kentaro

1
ダイジェスト版からの要約 歴史上、衰退した国は、かのローマ帝国をはじめ、オーストリア・ハンガリー帝国、大英帝国など数多くあるが、日本の衰退はこれらとは違う。伝統的な意味では縮小するかもしれない消費市場も「一人二役」や「二次市場」(新車や新築住宅などを「一次市場」とし、そこから派生する中古品やサービスなどの産業を「二次市場」と呼ぶ)、「観光立国」によって新たな展開が可能であると確信する。「観光立国」となれば、高齢者にも働くチャンスを与える。これらのことを考慮して、「社会システム」の設計を行う必要がある。2018/07/31

Naohiko Oikawa

1
「中高年である日本国は生活習慣病の様相を示している。これまでの体によくない生活習慣を変えてみたり、一つ一つ治療するよりは、モルヒネを打ち続けるほうが手っ取り早い。それがGDPの成長である」 という導入に続き、国家単位で個々の産業の振興を目指す「産業立国」から、都市単位で最終ユーザーへの価値提供に政府、民間、個人が連携するシステムを設計する「社会システム」への発想の転換を提言し、その例として「一人二役」「二次市場」「観光立国」を示している。 10年経ってもこの本が古くならないことを讃えるべきか、嘆くべきか。2013/03/03

youco

0
言いたいことは分かるが、、、。産業というソトワクは作れたから、社会システムというナカを整備しろ、ということですね、分かります。2008/06/29

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