出版社内容情報
難解で,しかも現実から遊離してしまった経済学に憤慨する気鋭の学者が書いた,経済学の本質に迫る平易明快な一冊。
内容説明
これ以上わかりやすい経済学は書けない。老教授と若い学生の対話でつづる、画期的な経済学解説。わずかな時間、わずかなページで、実戦向き経済センスが身につく。経済学と現代社会との矛盾をつきながら経済学とは何かにせまる。
目次
マクロ経営学について知っておくべきことのすべて
ミクロ経済学について知っておくべきことのすべて
国際経済学について知っておくべきことのすべて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ishii-hiro
1
経営者側の(あるいはミクロの)、共通現実認識へのポイントはこれぐらいでいいのではと思った。金利変更等の種々の政策および市場構造、需要の価格弾力性を所与として、企業活動はどうしていけばよいのか。と理解した。もすこしマクロ(失業、インフレ、所得分配に伴う政策議論)に焦点を近づけていきたい場合は、クルーグマンの経済学入門へ。2009/08/30
kobaton
0
シンプル!やっぱりこれくらい話を簡素化しないと理解できないよな、経済学は...実際、現実社会はあらゆるジャンルのマーケッターが、いろんな価値観でその場限りの感情で行動する不特定多数の消費者を相手に、ものすごい短いスパンで働きかけをする独占的競争市場の魑魅魍魎の世界だ。複雑怪奇になってしまうのは必然...だから、完全競争、完全雇用、経済人モデルといった簡素化された前提での論理が必要なのだ...30年以上前の本だから国際情勢は流石に年代を差っ引くけど、経済理論自体は不変で素晴らしくわかりやすい。復習に最適だ。2017/02/06