競争戦略論〈2〉

  • ポイントキャンペーン

競争戦略論〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478200513
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C1030

出版社内容情報

独特の立地論や、企業集積の相乗効果を説く「クラスター理論」から提示するグローバル戦略論など最先端の競争戦略論集。

内容説明

先進国産業の成功要因を徹底分析した新立地・集積理論の“クラスター理論”と、それに基づくグローバル競争戦略に加え、米国資本システムの欠点解明を踏まえた最適投資システムを提示する。マイケル・E・ポーターの新しい競争論、誕生!日本および日本企業の競争力は“戦略思考の転換”で復活する。

目次

第1章 国の競争優位
第2章 クラスターと競争―企業、政府、産業にとっての新しい課題
第3章 グローバル企業に学ぶ勝ち方
第4章 多くの立地にまたがる競争―グローバル戦略によって高める競争優位
第5章 資本の損失―米国の投資システムの破綻

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たんかれ~

17
クラスターの概念。関連する企業や機関の立地を集中させることで有機的な繋がりが生じ、全体の総和を上回る競争力を創出できる。シリコンバレーやデトロイトをイメージしますが、地元のバイクや楽器メーカーの集積もクラスターでは?と思いました。真のグローバル企業と単なるマルチドメスティックな多国籍企業との違いも理解出来ました。著作が結構古くて驚きました。2015/11/27

isao_key

4
下巻はより具体的に踏み込んだ戦略の事例を挙げている。読んでいて藻谷浩介さんの2冊の著書も、この本を意識して書かれているように思えた。日本の目指すべき企業スタイルであるブランド力を高める事例や、里山資本主義の元もここでいうクラスターから生み出された発想のように感じる。中でも特に第1章「国の競争優位」の論文は非常に論理的で分かりやすい。国内での競争が激しいと、最終的には国内企業もグローバル市場に目を向けるようになり、そこで成功するための体力も強化されることになる、という。企業戦略を考える、知る上では必読の本。2013/11/12

mkt

2
国の競争優位を決定する要因①要素条件②需要条件③関連産業、支援産業④企業戦略、構造、競合関係/提携は相手と目的を選ぶ/立地というパラドクス/成功しているグローバル企業2つの財務管理①自給自足型の案件に対するプロフィットセンターとコストセンターのアプローチ②相互依存性のある取り組みわ競合他社の業績や対応を追跡する戦略センター/ホームベースの競争優位確認①は比較優位獲得②外国市場へのアクセス改善③他の立地の優位を選択的に取り入れる/ 20201112読了 355P 62分2020/11/12

y_u

2
グローバル化が進行し、立地や集積の意味が薄れていく、フラット化が発生するかと思えば、シリコンバレーに始まる新技術の集積地がさらなる発展を見せている。マイケルポーターは企業の戦略論だけではなく、都市競争や産業クラスターに関しても多くの研究調査で実績があったことを知った。都市の競争力を高めるには、供給側・需要側双方の要素が重要で、大学の研究も有機的に産業と関わることが必要だいう。デンマークに本社を置くインスリンメーカーのノボの事例、スペインカタルーニャ州の成長戦略、日本のホンダのグローバル戦略など事例も豊富。2019/05/11

nchiba

2
国としての競争力というのは漠然としている。それよりもクラスターという単位での競争力の向上が重要である。日本においては、これが東京や大阪、中京圏などで、主に製造業に集中している。現在の低迷を考えると、他の地域/領域でのクラスター形成が必要と考えられる。国際競争力をもったクラスターを形成するためにはどうしたらよいか。なかなか良い課題をもらった気がする。後半の米国における資本市場問題はリーマンショックを暗示しているともいえる(本書は1999年に第一刷が出ている)。世界経済の大変化はこれからなのだと感じた。2011/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/453686
  • ご注意事項