社喰い

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478123843
  • NDC分類 335.46
  • Cコード C0036

出版社内容情報

人間は、
これほど無責任で
強欲になれるのか――。

「令和のイトマン事件」とも言われる船井電機の全員破産事件や、会社のカネを引き抜く詐欺的な「吸血型M&A」で話題となったルシアン・ホールディングス事件など、未熟なM&A業界では、会社乗っ取りや悪質な買い手、無責任な仲介会社によるトラブルが後を絶たない。

本書は、ダイヤモンド・オンラインで2024年9月にスタートした連載「M&A仲介ダークサイド」をもとに約1年をかけて大幅な追加取材を行い、書下ろしで再構成した経済ノンフィクションである。地面師も顔負けの魑魅魍魎が跋扈するM&A業界の暗部を、経済記者歴20年の著者が地の果てまで追う。

人の欲望は裁けない。では、彼らの罪とはなんなのか――。




【目次】

プロローグ

◆第1章 難破船
「本日、船井電機は破産しました」/市場のコストカッター/外資コンサルの新社長/突然の脱毛サロン買収/取締役会ジャック/突如現れた兄弟/担ぎ出された元環境大臣/登記簿ファイト/全員破産

◆第2章 反乱者
ミュゼプラチナムで起きたクーデータ/「もう、めちゃくちゃやねん」/空っぽの会社/意外な首謀者/「業としてやっている」

◆第3章 吸血鬼
金を引っこ抜かれた内田建設/ルシアン・ホールディングス事件/4つめの名前/「俺も騙されたんだ」/突然の電話

◆第4章 無責任
親から受け継いだ会社を手放した若社長/どんどん資金が抜き取られる/転売された会社/徳島県のラブホテル/飛び交う訴状/マイスホールディングス

◆第5章 共犯者
M&A総研への反逆/欲のトライアングル/勢いで公開処刑/退職者への不平等契約/「白紙に戻してほしい」/欲は裁けない

エピローグ

内容説明

約300億円の資金流出、突然のクーデター、吸血型M&Aの実態!企業買収の暗部に踏み込む弩級のノンフィクション!

目次

第一章 難波船(船井電機の最後を知る男;築城七十三年、落城一日 ほか)
第二章 反乱者(ミュゼプラチナムで起きたクーデター;自転車操業の代償 ほか)
第三章 無責任(内田建設の落日;メインバンクの課長代理 ほか)
第四章 不条理(くすぶる火種;28年分の静かな怒り ほか)
第五章 共犯者(「当社に落ち度は一切ない」;平均年収2000万円超えの理由 ほか)

著者等紹介

片田江康男[カタタエヤスオ]
記者。1979年東京都生まれ。2003年ダイヤモンド社に入社。2006年より『週刊ダイヤモンド』記者。これまで取材したテーマは東日本大震災後の東京電力問題や、大手生命保険会社における金銭詐取問題など。2021年からM&A業界を取材。本書が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

105
最近盛況である中小企業のM&A。船井電機、ミュゼプラチナム、内田建設などのケーススタディが紹介される。悪人が一人もいない小説とは対極で、ここにあるのは、善人が一人もいないドラマ。売り抜けたい売り手、買収会社から資金を吸い上げたい買い手、手数料がほしい仲介会社の三者の欲が絡み合う。確かに、不動産取引のように業法が整備されていないことの不備は指摘の通りだが、そもそも、事業継承に対する情熱や従業員や取引先に対する思い入れとは無縁の、全てをカネに換算するだけの強欲資本主義の象徴を、M&Aの事例にみる思いがする。2026/08/20

読特

52
老舗家電メーカーの船井電機、脱毛サロンのミュゼ、足立区を地場とする内田建設、名前の伏せられる工業所。彼らはなぜ窮地に陥ったのだろうか。…事業を現金に換え、債務保証を外して、早く安心したい創業家。買収先の資産が欲しい買い手。中を取り持って、手数料を稼ぎたい仲介業者。3者の思惑。時にそれは暴走する。吸い取られる会社の資金。押し付け合いになる責任。置き去りにされる従業員と顧客たち。…せっかく築かれた産業。継承されていかなければ国の損失にもなる。まだ、歴史の浅いこの領域のコンサル業。健全化されていくことを願う。2026/09/23

読書一郎

13
経済ノンフィクション。いや、すごいの一言ですね…数年前に謎の破産をした船井電機、その元凶とされたミュゼ、から始まり、怪しいM&Aの話が次々に紹介されます。事業承継のつもりで会社を売却したら、預金残高をすべて取られて倒産、みたいな話がたくさんあるのですね…すべて実話ですが、出てくる人出てくる人がみんなうさんくさい(笑)。「地面師」事件にかかわった人も登場します。私も仕事がらみで多少はかかわりがあった分野なので、出てくる人や会社に結構なリアリティをもって読みました。気をつけないといけませんね…2026/10/15

キタ

13
きっちり取材しているし、専門用語も分かりやすく解説されてたり、経済に詳しくない人でもノンフィクション好きなら読める内容だと思う。時系列に登場人物の発言が生々しく、臨場感があり参考になった。今のM &A業界は両鳥の世界だからここもそろそろ規制が入りそうですね。 M&A業界に少しでも興味ある方は読むのオススメです。2026/08/08

はやたろう

10
中小企業へのM&Aの実態は、金への欲にまみれた醜い奴らばかり。だれもが自分の欲にくらみ、自己都合で物事を語っている。人間の醜さが凝縮されている。こんな世界にはかかわりたくない。この人たちはそんなに金が欲しいのか。それが幸せなのか。奇しくも世界の船井電機もこの餌食になってしまった。嫌な奴がこんなにいる世の中が嘆かわしい。2026/10/14

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