出版社内容情報
2020年1月、ロッテグループ創業者の重光武雄(本名は辛格浩)氏が亡くなった。享年98。80年前、18歳で、文字通り裸一貫で来日し、日韓にまたがる巨大企業グループ「ロッテ」を築き上げた重光は、日本で最も経済的成功を収めた在日韓国人一世の経営者である。オーナー社長としての強力なリーダーシップ、鬼才的なマーケティングセンス、常に最高品質を求めた商品の差別化や競争優位戦略……。そして、巨大な財閥グループを長男と次男へ渡すために、数十年をかけて周到な準備をした重光経営とはいかなるものだったのか。『ロッテを創った男 重光武雄論』は事業継続の成功を描く評伝だが、本書は、経営者の最大の使命である事業承継&後継指名について、カリスマ経営者に仕えたロッテ元幹部などの証言と重光武雄氏ならびに日韓ロッテのグループ経営に関する膨大な資料から事業承継に関するファクトを丹念に抽出し、強固な「城」としての資本構成と組織形成が取締役会と議決権という「盲点」によって内部から崩壊しうることを「7つの教訓」としてまとめた。本書をもって、カリスマ経営者の「事業継続の成功」と「事業承継の失敗」から成る「重光武雄論」が完成する。
内容説明
万全の準備を整えていた事業承継、なぜ合意形成ができなかったのか?経営権争い、不祥事、獄中経営、業績悪化…ロッテの内紛は予言されていた。
目次
プロローグ カリスマ創業者の「蓋棺事定」
1 資本再編
2 対照的な2人の息子
3 百鬼夜行の取締役会
4 及ばなかった反撃
5 犬猿の仲が呉越同舟へ
6 承認欲求と失敗恐怖の呪縛
7 事業承継への教訓
エピローグ 経営者としての願いと父としての愛情の相剋
著者等紹介
松崎隆司[マツザキタカシ]
経済ジャーナリスト。中央大学法学部を卒業。経済専門出版社、パブリックリレーションのコンサルティング会社を経て、2000年、経済ジャーナリストとして独立。企業経営やM&A、雇用問題、事業承継、ビジネスモデルの研究、経済事件などを取材。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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