出版社内容情報
モノの時代から、アイデアやサービスの時代へ移り、
人々の生活や働き方、企業の投資や生産体制は
どう変わるのか?
内容説明
19世紀の産業資本主義の誕生とともに始まった「第一のグローバル化」、2度の大戦や大恐慌を経て、国際貿易が活発化した「第二のグローバル化」、新自由主義が台頭し、長距離サプライチェーンが発達した「第三のグローバル化」、そして今、「第四のグローバル化」の世界で私たちは、テクノロジーの進化や、モノからサービスへの転換、国家や人々の価値観の変化に直面している。ここから、さらにどのような変化が待ち受けるのか?
目次
第1部 融合する世界(グローバル化の夢;第一のグローバル化 ほか)
第2部 貿易自由化と二極化(コンテナ革命;ホットマネーの功罪 ほか)
第3部 グローバル化の暴走(歯科医の船;輸出のかさ上げ ほか)
第4部 世界に広がる不安要素(洋上の巨人;想定外のリスク ほか)
第5部 第四のグローバル化へ(赤字の海;フードマイル ほか)
著者等紹介
レヴィンソン,マルク[レヴィンソン,マルク] [Levinson,Marc]
著名な経済学者であり、ジャーナリスト、歴史家。『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ニューヨーク・タイムズ』『フォーリン・アフェアーズ』などに寄稿している。複雑な経済・財政問題を、一般市民にもわかりやすく解説することに定評がある
田辺希久子[タナベキクコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
19
『コンテナ物語』で物流革命を詳しく解説した筆者が、最新の状況まで含めた物流全般の歴史について書いた本。コンテナあたりの部分も概要は書きつつ、モノから部品を運び、組み立てラインの一部へと"物流"が変化していくのを整理していてわかりやすい。2023/01/04
ののたま
11
物流のグローバル化によって世界がどのように変わったのか、変わっていくのか。 製造現場の海外移転による国内雇用の縮小を、昔は左派が問題視していたが、今は右派も愛国的観点から問題視しているという指摘は納得 アジア、日本についても書かれている。日本の牽引力がなくなったことはわかっていたが、指摘されるとかなり刺さる。2024/07/04
スプリント
10
グローバル化によって物流がどのように変わっていったのかをたどる。 モノから情報に移行するにつれて物流の在り方も変わってくるだろう。2024/02/17
はやたろう
9
物流の歴史とグローバル化は、切っても切れない関係。グローバル化の制限要因は物流であり、物流がグローバル化を推し進める。物流が世界の経済をコントロールしていることが分かる。グローバル化は世界経済をよくも悪くもし、各国がその恩恵にあずかり、また、それに苦しめられた。 良しも悪しも難しい問題。 ともかく、グローバル化の語源が赤ちゃんが成長する上での言葉ということに驚いた!2023/03/20
羊山羊
9
世界のグローバル化を4段階に分け、私達が今直面している第3,4のグローバル化とその未来を展望する。印象的なのは、本著の裏に徹底して流れる競争原理の歴史だ。特に13章「洋上の巨人」マースクラインの野望とその顛末は読んでいて競争の奥深さを思い知らされる。2022/04/23




