出版社内容情報
展覧会の見方が変わる! フルカラーで100点以上の絵画を掲載! 「宗教画で頻繁に描かれる聖書の主題」「知的エリートだけが読めた寓意画の鑑賞法」「なぜ、モナリザの肖像は斜め前を向いているのか?」「静物画の原点シンボリズムとは?」など、 ジャンル別に知っておきたい、絵画鑑賞の基礎知識を解説します。
木村 泰司[キムラ タイジ]
著・文・その他
内容説明
教養人たちは一枚の絵画から何を読み解いているのか―西洋絵画を深く“読む”ための「ジャンル」の知識が身につく。
目次
第1章 宗教画―絵画で読み解くキリスト教の世界
第2章 神話画・寓意画―知的エリートたちが求めた古代の神々
第3章 肖像画―描かれる高貴な人々
第4章 風俗画―何気ない日常に込められたメッセージ
第5章 風景画―単なる「背景」からの脱却
第6章 静物画―身近な静物とシンボリズム
著者等紹介
木村泰司[キムラタイジ]
西洋美術史家。1966年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を取得後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にて、Works of Art修了。エンターテインメントとしての西洋美術史を目指し、講演会やセミナー、執筆、メディア出演などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たかしくん。
28
来週行く予定の、フィレンツェのウフィッツィ美術館で、ボッティチェリを観る予習として?!(笑) そのボッティチェリは、中世絵画のジャンルで言う、宗教画、神話画、寓意画のなかで、抽象的概念を絵で現したなる寓意画に属するようです。「プリマヴェーラ」に並ぶ女性たちは、其々に名前/意味があるようで。。2019/02/09
Nat
27
図書館本。6つのジャンルごとに解説されていた。わかりやすく書かれているので、西洋絵画の見方が少しだけわかった気がする。西洋絵画を楽しむためには、宗教や神話の知識が欠かせない。2020/02/09
e
20
美術展に行くのが好きではあるものの、いつも綺麗だなあで終わってしまうのでもっと意味などを読み解ければと思って購入しました。神々のアトリビュートや絵のヒエラルキーなど色々と勉強になりました。本の中に絵もたくさん載せられていて、読んでも見ても楽しめる1冊でした。2019/07/15
ステビア
19
4色で豪華な好著。2022/06/26
おせきはん
16
西洋美術を理解するには、聖書だけでなくギリシャ・ローマの神々についてもわかっている方がよいことに気づけました。また、フェルメールの風俗画に込められていたメッセージの解説を通じて、技法だけでない作品の奥の深さに触れることができました。2019/06/17