出版社内容情報
国税、富裕層、国税OB。最後に笑うのは誰だ?「日本―香港」で起きた巨額の脱税事件。圧倒的臨場感で描かれた驚愕のストーリー
内容説明
日本とアジア一のタックスヘイブン、香港を舞台にした脱税事件の物語。脱税を取り締まる国税、脱税に手を染める富裕層、脱税の手引きをする国税OB税理士。この三者の攻防戦が描かれる。ハンドキャリーによるキャピタル・フライト、金融システムを活用した脱税資金の出口戦略など、オフショア利用者の「常識」が散りばめられている。国税最強部隊、「資料調査課」出身の著者が描く、衝撃のリアルノベル。
著者等紹介
佐藤弘幸[サトウヒロユキ]
1967年生まれ。東京国税局課税第一部課税総括課、同部統括国税実査官(情報担当)、電子商取引専門調査チーム、課税第二部資料調査第二課、同部第三課に勤務。主として大口、悪質、困難、海外、宗教、電子商取引事案の税務調査を担当。退官までの4年間は、大型不正事案の企画・立案に従事した。2011年、東京国税局主査で退官。現在、税理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
22
税金逃れをする者と、それを追っかける者の物語でした。話としては、ありそうな筋立てで、脱税スキームがどの程度なのかはよくわかりませんでしたが、トージツと呼ばれるマルサよりも怖い人たちがいるということがわかりました。オチがすっきりしないので、なんとももやっとした読後感で残念。2016/10/21
天切り松
6
国税OBにしか書けない内容。国際課税の勉強としても良作。国税にいては止められないから作家になったと信じたい。日本の国税も期間雇用で会計士を雇えばレベルが上がるのに。2016/10/23
無添
6
脱税を取締る国税、脱税をする富裕層、脱税を手引きする国税OB、三者の攻防戦。2016/09/06
R.Hand
5
小説というより解説書みたいな感じで、知識を得るのにはよいかと思いますが物語と思うとそう面白くないです。(3.2)2016/09/03
たに
4
★3 日本とアジア一のタックスヘイブン香港を舞台にした脱税事件の物語。国税出身の著者が描く、リアルノベル。 題材や国税に関する詳細な説明は興味深いのだが、いかんせん、一冊の小説として見た時にはちょっと… 話が飛びすぎで時系列がわかりづらく、登場人物達のキャラだてもイマイチで感情移入出来ない。語尾に!を連発されるのも… 題材など面白い部分もあるので…次作に期待です。2016/10/10