いま世界の哲学者が考えていること

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478067024
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報



岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]

内容説明

いつまでも「哲学=人生論」と思っているのは日本人だけ!人工知能、遺伝子工学、格差社会、テロの脅威、フィンテック、宗教対立、環境破壊…「世界最高の知の巨人たち」が現代のとけない課題に答えをだす。

目次

序章 現代の哲学は何を問題にしているのか
第1章 世界の哲学者は今、何を考えているのか
第2章 IT革命は人類に何をもたらすのか
第3章 バイオテクノロジーは「人間」をどこに導くのか
第4章 資本主義は21世紀でも通用するのか
第5章 人類が宗教を捨てることはありえないのか
第6章 人類は地球を守らなくてはいけないのか

著者等紹介

岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
1954年、福岡に生まれる。九州大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。九州大学文学部助手を経て、玉川大学文学部教授。西洋の近現代思想を専門とするが、興味関心は幅広く、領域横断的な研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

234
おもしろかったけど、想像以上に難しかった。特に前半の現代哲学のパートは、近代哲学についてある程度の知識がないと、なかなか読むのは辛いかもしれない。しかし後半、人工知能や資本主義、宗教と国家、環境保護などについて現代哲学の研究者がどういう意見を持っているのかということを知るのは楽しい。「おわりに」でも書かれているように、本書を通じてとくに著者のメッセージがあるわけではないが、様々な主張を読んでいると、現代もまた歴史の中にあるのだと認識できる。2018/08/11

かみぶくろ

107
IT革命・人口知能・バイオテクノロジー・資本主義・宗教・環境問題と、社会を根本から変えていきそうなトピックについて、世界の哲学者がどんな風にアプローチしているかが概括的に分かる本。非常に興味深い内容のオンパレードだったが、掘り下げはなく、あくまで導入本の立ち位置。ポストモダン以後の哲学者にどんな人がいるのかが分かったのも収穫かな。2016/12/24

hit4papa

99
IT革命、バイオテクノロジー、資本主義、宗教、環境といった課題に現代の哲学者がどう取り組んでいるかが紹介されています。21世紀以降の思想について解説書が少ないので、外観できるのはありがたいですね。答えは提示されず、著者の強い主張は見られないため、読者がよーくテツガクすべき本です。「IT革命は人類に何をもたらすのか」「バイオテクノロジーは「人間」をどこに導くのか」「人類が宗教を捨てることはありえないのか」等々。解説が浅くはあるので、詳細が知りたければ、ガイドブックのそれぞれの書籍をあたることになります。2021/02/23

舟江

82
時代が大きく転換するとき、哲学が活発に展開されているのが分かります。そして今まさに、BT (バイオ・テクノロジー)革命、とIT (インフォメーション・テクノロジー)革命の真っただ中にいます。でも一番衝撃的だったのは、「人口は10億人位がちょうどよく、さまざまな動植物の保存が必要なように、さまざまな人間文化の保存も必要です。」という考えだった。2017/08/29

けんとまん1007

70
今ほど哲学が必要とされている時代は、ないのではないかと思う。そう言いながらも、哲学とは・・・との問いには答えられない。それでも、必要性を感じるのだ。そもそも、根本はということを考えるには、哲学が必要だと思う。人生哲学という言葉もあるくらい。今、旬なキーワードについて、哲学者がいろいろ重要な発言をしていて、興味が尽きない。IT、BT、経済、どれも重要なファクターである。こういう本が、もっともっと増えてくれるといいのだが。2017/04/20

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