目次
一〇年間で一万カ所の図書館
大胆な目標は大胆な人を引き寄せる
一キログラムの金塊
人生の宝くじ
すべてはバフンダンダから始まった
チャレンジ・グラント・モデル―自分たちで助け合う手助けをする
バルマー主義で一流のチームをつくる
ツナミから一年
レンジローバーはいらない―経費削減戦争
ネパールのドクター・スース〔ほか〕
著者等紹介
ウッド,ジョン[ウッド,ジョン] [Wood,John]
ルーム・トゥ・リード創設者兼共同理事長。クリントン・グローバル・イニシアチブのアドバイザリー・ボードメンバー。コロラド大学で経営管理学修士、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院で経営管理学修士を取得。1999年にマイクロソフトのマーケティング部門の重役の座を捨て、ルーム・トゥ・リードを設立。アジアとアフリカの10カ国で600万人以上の子供に教育と読み書き能力という生涯の贈り物を届けている。バロンズ誌「寄付に見合う価値のある慈善家25人」(2回)、ファスト・カンパニー誌「社会資本家賞」(5回)、米図書館協会の会長賞などを受賞。現在は、ニューヨーク大学ワグナー公共政策大学院とハーバード教育大学院で教壇に立つ
矢羽野薫[ヤハノカオル]
会社勤務を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kochi
32
創設者ジョン•ウッドによるルームトゥリードの教育支援活動を描いた二冊目。設立十年目にして一万カ所目の図書館を途上国に完成させ、2015年には1000万人の子供に教育を届けることを目標としている脅威の成長スピードの秘密の一端にふれることができる。必ずしも順風満帆であったわけではなく、現地スタッフの横領や、寄付を約束しながら実行しない大富豪のミスターエックス、リーマンショックなどによる挫折経験も。人生の宝くじに当たった身として、出来ることをやろうという気にさせてくれる。2013/04/09
ごへいもち
30
ROOM TO READの創始者の2冊目。人として生まれてこんなふうに能力にもやりがいのある仕事にも進める恵まれた人生を送れる著者がうらやましい。慈善団体(という言葉は嫌いだそうだが)にも成長する企業としての経営戦略が求められるというのは納得2013/06/10
ケロコ
23
お金がある人と近い存在のジョンだからこそ、ここまで成功したに違いない。巨額のお金が動くからには良い話しばかりでもない。多くの人の手助け、裏切り、感動の繰り返しである。私にはいったいなにができるのだろう?自分の小ささを思い知らされた。2014/07/16
タックン
21
ジョン・ウッドさんによるRoom to Readの活動がどんどん広がっていく様子を綴った二冊目です。教育の原点となる、”本を読む”ということすら出来ない環境にいる子供たちが世界中にはたくさんいることが記されてあった。 教育を受けていない親は細々とした暮らしを子供たちにはさせたくなく、生活を支える以外の労働力をだしてでも、少しでも長い間、教育を受けさしてあげたい気持ちが読み取れました。日本では、当たり前の字が読める、字が書けることさえも、世界では当たり前でない事を知りました。2013/10/16
kubottar
20
今作ではお金集めの苦労について色々考えさせられる。日本では寄付をする文化(チップを渡す文化とも置き換えられるが)が無いため、いまいちピンとこない描写もあったが、アメリカでは金持ちは寄付をすることが一種のステータスどころか義務レベルになっていることがわかった。しかし、だから金集めは楽・・ではなくて、そこはNPOの本場だけあって寄付を競う団体の数もすさまじい。ジョン・ウッドさんはこれからも頑張ってマイクロソフト式にNPO界で躍進して欲しい。2013/12/12