内容説明
twitterのフォロワーが100万人いるひとなら1億円を稼ぐのは難しくない。逆に、1億円を持っていてもtwitterのフォロワーを100万人にするのは難しい。“評価”>“お金”時代をやさしく強く生き抜くためにはどうしたらいいのか。
目次
第1章 貨幣経済社会の終焉(100年前の未来;50年前の未来 ほか)
第2章 パラダイムシフトの時代(消えた古代都市;パラダイムシフトの時代 ほか)
第3章 評価経済社会とは何か?(溶けていく極地の氷山;「影響」とは何か? ほか)
第4章 幸福の新しいかたち(評価経済社会のキーワード;人を「中身で判断する」とは ほか)
第5章 新世界への勇気(今、起きつつある「変化」;失楽園 ほか)
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退屈しのぎ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
38
Jリーグ・歌舞伎公演・AKB48は、「人気商売」です。ヘビーユーザー(ファン)が、チケットやグッズ(時にはCD)を大量に買うことで、Jリーガー、アイドル、役者を支え、間接的にライトユーザーへ「還元」しています。「還元」とは、テレビなどのメディア出演をすることで直接的な費用を発生させず視聴させることです。(そして新たなヘビーユーザーの「信者」を獲得する)「オタキング」で有名な岡田斗司男さんはご自身で、「FREEex」というシステムを構築することによって、「人気商売」をされています。それを評価経済といいます。2012/11/13
Miyoshi Hirotaka
34
歴史を超長期で俯瞰すると農業革命、産業革命、ネット革命という三大変化があり、引き返せない楔としてパラダイムを区別している。産業革命からはモノ余り、情報不足になり、情報を寡占していたジャーナリズムが力を持ったが、ネット革命以降は情報余りになり、情報はコモディティ化。業界が「マスゴミ」と揶揄されるまでに劣化した。今後は、あり余る情報を多様な解釈や価値観、自分の体験を通じてモノ化し、資本として蓄積、その希少性を源泉とする影響力が評価される社会になる。パラダイムシフトの間隔は劇的に短縮され、今後数十年で完了する。2024/06/10
あふもん
31
もちろんドンピシャで岡田さんが考えていたような社会になってるとは言えないが、大枠で見たらまぁだいたいそんな感じよなぁ2022/08/07
nekozuki
19
再読。前回の感想から修正点。筆者がなくなり評価が交換価値になると言っているわけではない。これまで資本主義経済に置いて、もっとも重要度が高いと言って良かった貨幣の地位が下落し、変わって個人の評価が重要になるとのこと。他者からの評価次第で金やモノなどをいくらでも調達できる社会になるという意味で「評価経済社会」。現在のクラウドファンディングや話題のVALUなどはまさに個人の評価に重きを置いたサービスだと思う。2017/06/17
nekozuki
15
「貨幣経済社会から評価経済社会へ」だと、若干違和感がある。貨幣がなくなるわけではないのでは。貨幣自体に経済価値があるというよりも交換価値としての意義が大きい。それを踏まえると、ネットを介した「評価」を貨幣を介して商品と交換できるようになるというのが正しいか。 そもそも、会社で給料をもらうということも閉じられた共同体の中での「評価」と貨幣への交換のような物で、「評価」が重要であることは人間が社会を形成してから変わっていない。変わったのは、見えない相手の評価をもネットを介して取り込むようになったこと。2017/02/09