内容説明
今日が明日を創り出す。明日起こることは決して偶然の産物ではない。ドラッカーはモノや金の動きではなく人を見た。世界を変える「知の探究」が、そこから始まった。
目次
第1章 類いまれなる教育
第2章 「書くことが私の仕事だ」
第3章 「新しい社会」を求めて
第4章 内側から見たゼネラル・モーターズ
第5章 二〇世紀の基礎障害
第6章 マネジメントを発明した男
第7章 断絶の時代
第8章 己のなたを持て
著者等紹介
ビーティ,ジャック[ビーティ,ジャック][Beatty,Jack]
作家。米国の高級誌「アトランティック・マンスリー」のシニア・エディター。ラジオのニュース番組On Pointのアナリスト。ドラッカーの論文の編集にも何度か携わる
平野誠一[ヒラノセイイチ]
1966年、愛知県生まれ。上智大学経済学部卒。都市銀行勤務などを経て、経済・金融・ジャーナリズムの分野の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
5
マネジメントとは、価値観や行動、社会秩序や知的疑問を統合する知的体系(23ページ)。教養が試されるとも。人間と組織を追求するにあたって、企業のみならず、地域を運営するにあたっても極めて重要となる。どんなアクターが関わるかでいえば、企業とは別に地域の方が多くの利害関係が絡むので大変だといえる。60年で29冊本を書いたドラッカー(32ページ)。2年に1冊の多作の人。脚注は少ない(46ページ)。本文との匙加減だな。人間の尊厳を尊重する社会(78ページ)の項目には合点。金だけでは人の心は動かない(185ページ)。2013/01/20
ライクロフト
1
ドラッカーの評伝。読んでおもしろく、かつドラッカーの思想を網羅的に、その生い立ちや背景から理解できる好著。あらためてドラッカーを自分の中でまとめるのにとても役に立った。ドラッカーの文体や弱点について述べている部分は興味深く、著者はドラッカーの著作を縦横無尽に読み込んでいるのだろうなとうかがい知れる。2018/08/19