小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール―家族農業を安定経営に変えたベンチャー百姓に学ぶ

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小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール―家族農業を安定経営に変えたベンチャー百姓に学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478013007
  • NDC分類 611.7
  • Cコード C0033

出版社内容情報

これから農業を始める人、小さな農家でもできる、安定した収益を上げる農業マネジメントを紹介する。農業成功のポイントがここにある。

はじめに


イントロダクション なぜ小さな家族農業が、売り上げ二〇億円の会社に成長できたのか

1 コンニャク相場の大暴落が、農業経営を見直すきっかけとなった
家族経営から年商二〇億円の農業法人へ
人生を変える大きな出来事
すべてを見直して一からスタート

2 農家は野菜をつくるだけではダメだ!──食品加工に進出
相場からの訣別
加工業に踏みきれたのは多くの人の助けがあったから
手づくりこんにゃくが口コミと紹介で広がり始めた

3 ほかではできないものをつくる──コンニャクの有機栽培に成功
バイヤーの一言から無農薬栽培にチャレンジ
農業の変革を妨げる一番の壁は、技術ではなく心の壁だった!
真似できないことで価値競争をする

4 なぜ多くの農家は直取引をしないのか?──野菜くらぶ設立へ
一つの成功は次のチャンスを呼ぶ
賛同者が少なかったのが成功のカギ
お金がなくても時間があれば、なんとかなる
生産者が安いと思うことと、お店が安いと感じるのは違った

5 真空冷却機の開発で沖縄へレタスを出荷──野菜の広域流通へ
鮮度保持には、やはり最低限の設備が必要
高くて買えないなら、自分たちでつくろう
組み立ては完成したが、温度が上昇!?

6 初の社員の採用と役員への昇格──家族以外の人財の登用と仲間づくり
3Kの農業でも本気でやりたい人はいる!
やりたい人と仕事をすれば、必ず成功する

7 素人農家の育成でレタスの周年出荷が確立──「適地適作」体制へ
野菜の安定供給という難しい問題に直面
独立して自分で農業をしたいという要望にどう応えるか
まったく新しい発想で独立支援制度のスタート
素人農家の育成が周年供給の確立につながった

8 農業にも出資してくれる人がいる──投資育成会社からの出資
良質のものをつくるには、やはり設備投資が欠かせない
志と事業プランに投資をしていただいた

9 ゼロからのトマト農場のスタート
約束の数量を出荷できなかったのに、大きな信頼を獲得した
お客様からのありがたいお返し


ルール1 はじめての人が利益を出すために、成功者に共通するコツを学ぶ

1 「独立して農業で成功する」とはどんなことか
農業で成功するにはコツやヒントがある
成功の定義はその人の目的で変わる
本業で農業をすることがいま求められている
農業でしっかりした収入を得る
お金と同じようにやりがい、働きがいが大切

2 個人の新規就農と企業の農業参入の違い
企業の農業参入のポイントは何か?
個人の就農のポイントは何か?

3 農業に参入障壁はない
就職試験のない農業は誰にでも始められる
農地は借りて行うことが鉄則

4 地域の人に溶け込めることが大切
地域の人から気候風土を教えてもらうことで技術が生きる
そこに骨を埋めようと感じたとき、本当のことを教えてもらえる

5 家族の協力がよい作物を生む
家族の理解があれば、農業所得は伸びる
一日の差が一七〇万円の収入差になった

6 研修するなら成功している農家がいい
長く成功している農家で研修する
会社の理念とビジョンに共鳴したところを選ぶ
農業技術は体で覚える
最初の研修先がその人の一生の農業観を決める

7 農業は技術の善し悪しで決まる
経営を突き詰めると、農業技術に行き着く
栽培管理技術と作業技術が大切

8 時間を忘れるくらい好きになる
農業にはキリがない
アメリカでも面白く仕事をする人は、仕事とプライベートの垣根がない
アメリカでも時間にとらわれない人が成功する
なぜ独立一年目で四〇〇〇万円の売り上げを上げたのか

9 自分の子供に農業をさせたいと考えられるか
子供に農業を継がせたいと思うことは最大のマーケティング
永続性のあるところに注文は集まる

10 販売を考えて生産に打ち込む
「ないときには暴騰、あるときには暴落」これが野菜の価格の決まり方
種をまく前に売る
個人で販売先を確保する方法がある

11 栽培で成功することと経営で成功することの違い
小さな面積で始めるのがいいわけではない


ルール2 作物を商品化することで、利益は生まれる

1 自分が食べる野菜は無農薬だが、売る野菜は農薬漬けという矛盾
規模の大小に関係なく、売れる商品はつくれる
家族が食べないチンゲンサイ
「おかしい」と感じたことが有機野菜に結びついた
二つの商品化のポイント

2 誰のために野菜をつくるのか──ターゲットを決める
買ってくれる人がいなければ商品にはならない
販売先によって栽培方法や農業のやり方は変わる
モスさんとの例

3 誰もつくっていない野菜こそ、お客様の潜在ニーズがある
新潟の米は「コシヒカリ」ができておいしくなった
おいしさからお客様の欲求を満たすことへ進化した

4 お客様が「欲しい」と言う野菜を栽培する
単純に欲しいと言われる野菜を栽培する
自分の生産物にこだわりすぎてはいけない
こだわりを伝えることは大切だが、要望を聞くことはもっと大切

5 他産業との交流の中から新商品のヒントが生まれる
農業は地域に縛られる必要はない
他産業の経営者や技術者と仲良くなりなさい

6 直販取引で新しい商品が生まれる──生協と無添加漬物の共同開発
共同の商品開発で、お互いに知らなかったことがわかる

7 農作物の六つの価値を考えよう──トータル価値の創造
価格競争から価値競争へ
機能価値
届け方の価値
栽培方法の価値
生産者の価値
加工する価値
組織の価値


ルール3 農家ならではの食品加工をすることで、利益率を高める

1 相場による価格形成から安定価格にする──付加価値をつけることを考えよう
本来、農家は農産加工を行っていた
原料を仕入れなくてもできる加工がいい
単価は高くても、強みを持った製品なら必ず売れる

2 最初はお金をかけなくてもできる──投資額一〇万円で始めたこんにゃく工場
ミキサー五台からのスタート
変えてはいけないこと、変えなければならないこと

3 農産加工で高収益化を目指す
栽培する農産物の無駄をなくす
付加価値を高めて競争力を高める
農業をやめてしまっては、食品加工をする意味はない

4 販売先から求められる衛生管理レベル
衛生管理の徹底で売り上げが三倍になった
規模に合った衛生管理をする


ルール4 経営規模に合った自分のお客様をつくる

1 外国の農家と日本の農家では、なぜこんなに違うのか
なぜパイロットが農家になったのか
規模の大小に関係なく、お客様をつくっていく

2 野菜を売り込むのではなく、お客様が困っていることを解決する
お客様に感謝されて値切られないものをつくる
レタスへの不満足要因の解決
トマトへの不満足要因の解決農業は不満足要因解決業

3 小さな新聞記事にも大きなチャンスはある
モスさんとの出会い

4 クレームや問題の中に成長の種がある
結納の日に起きた、思い出に残るクレーム

5 販売に力を入れると、顧客は離れていく
有機農業で独立した青年
専業農家が販売に走った結末は……

6 規模に合った顧客は必ず存在する
強い願いを持って実行すれば、お客様は必ずできる


ルール5 できる農家は毎日欠かさず日記をつけている

1 駄農と篤農家の違いは日記をつけるかどうか
うまくいっている農家は日記をつけている
どうやって日記をつけさせたらいいのか

2 「人生=農業」の一体の価値観を持つ──サラリーマン感覚では農業はムリ
畑に行く回数が多いほど、いい野菜が育つ                   
危機感から来る意思決定と行動力の速さが大事
パートさんの目を自分のものにする

3 一人で管理できるのは一〇人まで
管理できる人数には限界がある
コミュニケーションの大切さを知る

4 自分の限度を決めておこう
規模を広げすぎると、生産性は悪化する
しんどくても一つのことを追求する


ルール6 手元資金があっても、設備資金は借金をする

1 農業では手元資金を厚くしておく
農業を始めると、最初は資金が出て行くばかり
自己資本比率は三〇%を目標にする

2 お金に余裕があっても、設備は借金をして買う
投資は長期資金を使い、手元資金の確保が大事

3 創業資金はいくら必要か
ゼロから立ち上げる場合
技術の蓄積があれば、創業資金は減らせる

4 理念のあるお金を集める
社員やお客様が株主になってくれる

5 目に見えない資産が利益を生む
償却の終わった機械や施設を大切にする
貸借対照表に表れない「農業技術」


ルール7 個人と組織を活かす「方針管理手帳」で、利益を出し続ける

1 成長に合わせて経営を変える
規模に合わせて経営スタイルを変えなければならない
家族経営、売り上げ三〇〇〇万円のとき
家族経営~一〇人規模、売り上げ三〇〇〇万~一億円のとき
一〇~三〇人規模、売り上げ一億~三億円のとき
三〇~五〇人規模、売り上げ三億~五億円のとき
五〇人以上の規模、売り上げ五億円以上のとき

2 自主的に社員さんが働けるシステムをつくる
社長の理想や思いで従業員をひきつける
全社の動きが一つになる情報の共有化

3 「経営理念→経営方針→部門方針→計画」に沿った方針管理手帳
経営指針書をつくって現場に定着させる
農業経営に経営理念は必須
農業での経営方針のつくり方
SWOT分析を使って経営方針をつくる
栽培方針の立て方
経営計画は現場がつくる──農業は現場が命
財務計画と行動計画と経営方針をリンクさせる
年間計画から一目で月次・週次・日次をチェックする


おわりに

内容説明

ルールを守れば、独立1年目から売上4000万円を上げられる!もちろん黒字!これから始める人、小さな農家でもできる安定した収益を上げる農業マネジメント。

目次

イントロダクション なぜ小さな家族農業が、売り上げ二〇億円の会社に成長できたのか
1 はじめての人が利益を出すために、成功者に共通するコツを学ぶ
2 作物を商品化することで、利益は生まれる
3 農家ならではの食品加工をすることで、利益率を高める
4 経営規模に合った自分のお客様をつくる
5 できる農家は毎日欠かさず日記をつけている
6 手元資金があっても、設備資金は借金をする
7 個人と組織を活かす「方針管理手帳」で、利益を出し続ける

著者等紹介

澤浦彰治[サワウラショウジ]
野菜くらぶ、グリンリーフ、サングレイス、四季菜代表。1964年、農家の長男として生まれる。農業高校を卒業後、畜産試験場の研修を経て、家業の農業、養豚に従事。コンニャク市場の暴落によって破産状態に直面するなかで、コンニャクの製品加工を始める。1992年、3人の仲間と有機農業者グループ「野菜くらぶ」を立ち上げ、有機野菜の生産を本格的に開始。1994年、グリンリーフを立ち上げ、農業法人化する。第47回農林水産祭において、蚕糸・地域特産部門で「天皇杯」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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saga

32
零細こんにゃく農家から年商20億円の大法人を築いた著者。最初は家業が農家である強みで成功した勝ち組の著作だと思った。しかし、破綻寸前から工夫と努力で農業経営を発展させていく内容は、新規参入者にも参考になることが多い。また、著者は法人化して経営が安定していくのと並行して、新規参入者への支援も行っており、行政や補助金に頼らず農業発展に寄与しているように感じた。方針管理手帳の創出も素晴らしい。2017/06/02

オザマチ

15
著者の実体験を元に書かれており、大変参考になる。通常の商売や経営の知識に加えて、農業の場合は生き物を相手にするため、他の業種と異なる進め方・考え方が必要になる部分があることが理解できる。2018/07/07

アイス1億円

6
親戚が大きな畑を持っていて野菜を作っています。その野菜を私も含め親戚じゅうに配っているのですが、ああやって作った野菜も店で売れるのかなという疑問から手に取りました。無人の野菜店も近所にありますが、とにかく大量の野菜を栽培されているので(家計も助かっています)。まあその親戚は農業経営をしないでしょうけど、シミュレーションするのは読んでいて楽しかったです。2015/03/29

もさり

2
農業をすることになり、学びのために購入。こんにゃくいも農家から大企業になるまでの出来事と合わせて教訓となる事が沢山書かれていました。後半の部分は農業法人にかかわらず、経営の基礎になることが書かれています。今後さらに激化するであろう農業の世界に向け、価値競争の舞台にたてるものを作っていければと思います。2016/02/03

london3

2
基本的なことは他と変わらない・・2010/12/15

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