内容説明
世界的に活躍する科学者が初めて書いた仕事・生き方論。
目次
序章 後悔しない人生を送るためにすべきこと
第1章 ルーチンワーカーではなく、クリエイターを目指そう
第2章 人生の戦略を、今すぐ描く方法
第3章 人生の二択、どちらを選ぶか
第4章 クリエイターは、論理的に考える
第5章 文系ビジネスパーソンにも役立つ、研究者の仕事術
第6章 クリエイターも必要不可欠、コミュニケーション力の身につけ方
第7章 創造と評価の切っても切れない関係
著者等紹介
中山敬一[ナカヤマケイイチ]
九州大学大学院医学系学府主幹教授。九州大学大学院医学系研究科生体防御医学研究所分子医科学分野主幹教授。1961年生まれ。1986年、東京医科歯科大学医学部医学科卒業。1990年3月、順天堂大学大学院医学研究科修了(医学博士)。同年4月より理化学研究所フロンティア研究員を経て、12月よりワシントン大学医学部ポストドクトラルフェロー。1995年7月より日本ロシュ研究所主幹研究員。1996年10月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KIO
5
医学部生や難関資格を持った人なら、素直に参考にしてよいと思います。しかし、世間のほとんどすべての人は、この本を素直に読んではいけません。安定した立場にいるエリートが、自分の恵まれた立場を前提に書いているからです。著者は、一流大学の医学部出身で、医師免許を持ち、成績もずっと良かった方です。実家もおそらく裕福でしょうし、30代前半で九大の教授になっています。つまり、余裕のある人が、あっという間に安定した地位を掴んだのです。エリートがエリート向けに書いた本です。イヌイットの生活は、日本で出来ないと思いませんか?2012/09/09
ラーメン小池
3
STAP細胞に早くから疑念を表明し、理研の研究管理や小保方氏の実験ノート記録などを批判していた著者による研究者のキャリア論。STAP騒動以前に購入するも、ようやく読了。医学系、かつ特異的な日本の状況を中心に述べているので割り引いて読む必要がある。参考になると感じたのはボスとの付き合い方。研究業績・評価を向上させるには、本人の能力や努力だけでなく、研究環境の改善や一流の研究者と知り合う機会を得るなど、ボスの力に負うところが多いというくだり。やや辛口の内容だが、研究の厳しさと研究者のキャリアを概括できる一冊。2014/12/23
is49
2
九大の教授が研究者の素晴らしさについて語った本です。元ネタは学術誌に掲載予定の原稿がボツになってウェブサイトにアップしたものらしいですが、本として出版するには中身が浅すぎてちょっと無理があるように思います。内容が重複しすぎだし、不必要な後付けの図が多いし、行を開け過ぎだし、何やかやとページを稼ぎすぎです。タイトルや帯の付け方がとてもうまいのは出版社の技術ですね。自分の職業を肯定するのは一向に構わないと思うのですが、ここまで他の職業をdisった内容だと不快になります。2014/07/14
やし
2
医学部出身の医学系研究者による著書である。本質をついており鋭い。とてもよく理解できる。クリエーターである研究者を目指すには今の臨床研修制度は弊害しかない。直接研究者の道に入らないならば、あとはルーチンワーカーとなるだけなのではあるが、医者というルーチンワーカーを極めるのであれば、それはきっと「職人」を極めるということに近いのかもしれない。著者のもどかしさはそのまま安全パイを拾うことになれた成熟日本社会のもどかしさそのものであろう。改めて、志・目標・戦略を再確認しておきたい気になった。好著。2010/10/15
ソア橋
1
★★★★ あまり自己啓発本みたいなものは読まないが、理系科学者が書いた本ということで読んでみた。 医学部の例が多く出るが、著者が言うように、他の分野・職種でも大いに参考になると思う。2016/09/26