クスリに頼らなくても「うつ」は治る―新しい自分になる30の視点

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478011706
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0011

内容説明

これまでのうつの説明に納得がいかない人のための本!対話だけで完治させる話題の精神科医がこころを晴らす新常識を明かします。

目次

第1章 「うつ」の常識が間違っている
第2章 「うつ」を抑え込んではいけない
第3章 現代の「うつ」治療の落とし穴
第4章 「うつ」とどう付き合うか
第5章 しっかり「うつ」をやるという発想
第6章 「うつ」が治るということ

著者等紹介

泉谷閑示[イズミヤカンジ]
精神科医。東北大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部附属病院、財団法人神経研究所附属晴和病院等に勤務したのち1999年に渡仏し、パリ・エコールノルマル音楽院に留学。同時に、パリ日本人学校教育相談員を務めた。帰国後、新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、現在、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。これまでに、学会等での講演やカウンセリング講座の講師、短大・専門学校等で精神医学や心理学の講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほじゅどー

12
★★★頭・心・身体という一般的な概念でうつという不安定な感情を理解する。不安定な感情は「心」ではなく「頭」が生んだもの。「心」は感情・欲求・感覚・直感。「頭」は記憶・計算・比較、分析。「心」はいま・ここにあるが、「頭」は過去と未来にある。うつは頭の独裁に対する心と身体のストライキ。うつが治るとは元の状態に戻ることではなく、新しく生まれ直すこと(reborn)。他人からの評判を気にし、孤独を恐れ群れ、無批判な組織への忠誠心、効率第一の成果主義などの価値観が大きく変わる。つまり、現代における覚醒の契機となる。2017/03/06

realife05

5
まさに今の自分の状況を書いてくれてるようで、感謝と安堵。ようやく、クスリ絶対主義からぬけだそうとしてた今、多分これから良くなれる気がした。「うつ病」 じゃないけど、似たような症状。精神医療の発達?のせいで、クスリですぐ良くなる、環境を変えるのはよくなってから、と言われ、信じてからが長い戦い。「身体症状は、心の目的を果たすための理にかなったシグナル」という考えや、発病以前なかった「アンバランス」がなぜ発生したか、の掘り下げの必要性を確信した。色々読んだつもりだけど、ここに深く答えてくれている本は初めて。ルソ2012/12/18

りょうちん

4
7年ぶりの再読です。「頭」と「心=カラダ」の対立モデルを使った「うつ」の解説はわかりやすいです。ぼく自身も「うつ」患って、会社を求職、復職を2度繰り返し、いまだにクスリを飲み続けているので、この本に書かれていることは腑に落ちることがとても多いです。『「うつ」治るととは新しく生まれ直すこと』と著者はいっています。「今を大切に生きる」「心のま声に耳を澄ます」「うつ」から生還していない人に読んでいただきたい一冊です。「うつ」を経験したことがない人にどの程度本書の内容が理解してもらえるのか。ちょっと気になります。2011/05/10

ゆうろ

4
「うつ」は、現代における重要な覚醒の契機の一つ。「適応」とは「麻痺」の別名など、今まで思ってもなかった視点でうつや社会を見るきっかけになった。良書だがタイトルが悪い。このタイトルだとクスリ批判の内容と捉えられて手に取らない人が多そう。再読したい本。2014/04/19

mono

4
うつの常識や治療の常識に疑問を投げかけ、うつが発する「心=身体」のメッセージに耳を傾けようとする本。『療養が長引いてしまうのは、自己嫌悪や復帰への焦りといった「自己コントロール」の要素を解除できずに、いわば充電しながら放電しているような状態に陥っている場合がほとんど』というのはたしかにそう。対症療法からメッセージを読み解く治療へ。そして「頭」支配(~すべき)から「心=身体」支配(~したい)へ。うつ真っ只中の方が読むにはちょっとしんどいかもしれませんが、医療者や支える方々にこういった視点が広がっていくといい2012/02/06

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