出版社内容情報
1978年ハーバート・A・サイモンは「経済組織における意思決定過程の先駆的研究」を理由にノーベル経済学賞を受賞した。本書は、組織を「情報の授受を媒介とする意思決定のシステムであるととらえている。個としての人間は「限られた合理性」を達成することができるだけだが、本書では、組織の意思決定機能が、そうした限界を超えるための可能性を解いている。
内容説明
組織における意思決定は人間の「限られた合理性」をいかにして超えられるか。『経営行動』は、意思決定過程の観点から組織を理解することに挑戦している。組織を維持し、また、修正することに管理責任を持つ、組織の設計者および管理者にとって、組織を上手に経営するための諸条件が示されている。ノーベル経済学賞に輝く経営組織研究の金字塔。
目次
第1章 意思決定と経営組織
第2章 経営理論の若干の問題点
第3章 意思決定における事実と価値
第4章 経営行動における合理性
第5章 経営決定の心理学
第6章 組織の均衡
第7章 権限の役割
第8章 コミュニケーション
第9章 能率の基準
第10章 忠誠心と組織への一体化
第11章 組織の解剖学
付録 経営の科学とはなにか
著者等紹介
サイモン,ハーバート・A.[サイモン,ハーバートA.][Simon,Herbert A.]
1916年生まれ。2001年没。最後はカーネギー・メロン大学リチャード・キング・メロン記念教授。シカゴ大学でB.A.およびPh.D.を取得し、哲学、心理学、社会学、行政学、経済学、経営学、コンピュータ科学、認知科学などさまざまな分野で輝かしい業績を残した国際的社会科学者であり、世界最高の権威。日本では、特に経営学者、組織理論研究者として広く知られる。1978年に組織における意思決定過程の研究でノーベル経済学賞を受賞
二村敏子[フタムラトシコ]
東京大学大学院社会科学研究科修士課程修了。東京大学大学院経済学研究科博士課程教育課程修了。現在、帝京平成大学現代ライフ学部教授、東京都立大学名誉教授。組織学会理事および産業・組織心理学会常任理事を経て、人材育成学会理事、しごと能力研究学会常任理事、産業・組織心理学会名誉会員
桑田耕太郎[クワダコウタロウ]
横浜国立大学経営学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京都立大学経済学部教授を経て、首都大学東京大学院社会科学研究科経営学専攻教授
高尾義明[タカオヨシアキ]
京都大学教育学部教育社会学科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。流通科学大学情報学部助教授等を経て、首都大学東京社会科学研究科経営学専攻教授
西脇暢子[ニシワキノブコ]
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。京都産業大学を経て、日本大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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