内容説明
世界経済危機が起きた真の理由を明確に説き、その克服に向けた提言と、未来へのビジョンを詳述。危機の本質は、米・日・中の相互依存バブルの連鎖崩壊だった。アメリカ経済の急落が止まったとき、日本は再生への道を歩み始められるか。広範なデータを駆使して危機の真相を解き明かし、克服へのビジョンを明示した決定版。
目次
第1章 世界的巨大バブルの大崩壊
第2章 アメリカ経済の収縮はいつ終了するか?
第3章 深刻な危機に直面するもう一つの輸出大国・中国
第4章 日本経済の今後の見通し―GDPが一〇%縮小して景気回復前に戻る
第5章 問題の本質は何か?―空虚な批判でなく、現実を変える議論を
第6章 この異常事態にどう対処するか?―内需拡大の実現戦略
第7章 危機に打ち克つため、個人がなすべきこと―必要なのは金融投資でなく自己投資
補章 急降下は終わった。その先の戦略は?
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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