内容説明
営業のプロフェッショナルは―顧客主義を徹底し、組織の利己主義を押さえ込み、期待を上回るレベルで問題解決を提案し続ける。
目次
第1章 営業のプロフェッショナル化(営業は「プロフェッショナル」たらねばならない;「ストリート・スマート」を目指す ほか)
第2章 問題解決型営業のすすめ(顧客が抱える問題を解決する;三段階で行う問題解決型営業への道 ほか)
第3章 営業のマーケティング・マインド(問題解決型営業の時代―個人競技から団体競技へ;マーケティングは共通言語である ほか)
第4章 営業のセルフ・マネジメント力(顧客の代替不可能なパートナーになる;知識・ノウハウを成果につなげるコンピテンシー ほか)
第5章 営業チーム力の向上(営業活動とチームワーク;仙台支店の三羽烏 ほか)
著者等紹介
大前研一[オオマエケンイチ]
(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長およびビジネス・ブレークスルー大学学長。1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、72年マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kei
10
これもまた新しいコンセプトの本なので興味深かった。話は面白いが、一般的な営業に関する本でもこのような内容になっているので、真新しさは感じなかった。2016/05/29
Kentaro
7
営業担当者の仕事を相手に利益をもたらす顧客にとってのパートナーだと捉える事ができれば、営業担当者はもはや業者ではなく、対等の立場に昇格します。営業担当者が顧客のパートナーになるために必要なセルフ・マネジメントを考えるうえでカギとなるのが「コンピテンシー」=「自分の持っている能力・資質を効果的に活用することで、成果につなげる力」と定義できます。営業でいうと、自分の持っている商品知識をただ説明するだけでなく、どうすればもっと理解してもらえるかを考え、効果的な説明を行い、顧客の興味を高めることにつなげる力です。2018/10/05
こうじ
7
営業のプロフェッショナルを目指す人や組織が気にするべき理念や哲学を中心として、大前先生、斎藤先生、川上先生、後先生、あとこの方だけ知らない方ですが須藤先生の5名が各自の分野について、考慮・検討すべきことを概要だけ述べているという感じ。ボク自身は営業職ではないし目指したいとも思わないんだけど、末端の営業職の少し上とか、営業チームのマネージャーは、この程度のことは知ったうえで、自社の特徴や、対象としている業界の特色に合わせたカスタマイズをすべきなんだと思った。実際はできていない会社が多いんだと思うけど。2015/12/07
麒麟の翼
6
6年振りの再読。この間に起こったスルガ銀行の不適切融資や自動車メーカーの燃費データー改ざんなどの不正は、いずれも自社の利益を優先した事やプレッシャーが原因。 これを受け、コンプライアンス強化やノルマ廃止への動きが増加しているが、本書は営業のあり方や考え方を先取りしていたと感じた。 ノルマが“悪”と思われがちだが、努力して達成した時の喜びは何ものにも代え難い。 大切なのは、一人ひとりが「自分の手柄より顧客の利益」「ライバルに勝つことより顧客を満足させること」を実践すること。組織には正しい評価をお願いしたい。2020/12/13
富原
5
個人的に営業職に転職するため、勉強のために読む。本書で求められている能力は高いが、高いが故に、身につけば力になると感じた。ものづくりにしても営業にしても基本は『善』である。2017/03/10