内容説明
不良債権処理をめぐって金融庁との対立を深めるJFG銀行。大型増資のもくろみが失敗に終わり、貸倒れ引当金の大幅な積み増しを強制された結果、ついに巨額赤字に転落する。トップの引責辞任、信託部門の売却で再生を探るなか、ライバル行から巨大合併案が持ち込まれた。その一方で迫る、検査忌避による刑事告発の危機。JFG銀行の生き残りを賭け、副頭取となった竹中は最後の決断を下す―。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いたこれらの作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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