内容説明
明るく楽しい高砂部屋の初の国立大卒力士が46歳の現役最高齢まで大部屋で頑張った相撲人生のすべて。
目次
第1章 現役最後の日々
第2章 すべてはここから始まった
第3章 学士から力士へ
第4章 現役生活8773日
第5章 相撲の世界
第6章 一ノ矢の記憶と記録
第7章 オンリーワン
第8章 それでも相撲が好き
第9章 エピローグ 新たなる旅立ち
著者等紹介
ヒヤ小林[ヒヤコバヤシ]
フリーアナウンサー。1960年横浜市生まれ。琉球大学農学部卒業後、石垣ケーブルテレビのアナウンサーに。1984年よりフリー。故・高橋圭三氏に師事、NHKや民間衛星放送などで、ニュース番組のナレーションや情報番組のキャスターなどを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
20
相撲ファンなら彼を知らない人はいないでしょう。入門時には角界初の国立大卒と話題になり、引退時には現役最高齢で、これまた話題となった力士、一の矢。終ぞ関取にはなれませんでしたが、その相撲人生はいかなるものだったのでしょう。横綱になっても朝青龍は、教育係だった一の矢には敬語を使っていた。そんな彼は166cmのと小柄で、やっと若松親方に拾われた。新弟子検査では、舞の海に先駆けてシリコンを頭に注入し、大きな話題となった。関取ならずとも、彼のような存在は、角界には必要不可欠。第二の人生に、エールを送ります。2022/09/20
gtn
20
幕下にさえ一度も昇進することなく、46歳まで土俵を務めた一ノ矢。その彼が、序二段で二度優勝経験があることが意外。つまり、ただ力士になりたかったという素朴な動機だけではなく、彼なりに勝算があったということ。しかし、166㎝という上背は小兵過ぎた。思うに、理系の彼のこと、一時期から対戦相手に勝つことより、ポテンシャル発揮の追究に興味が移ったのでは。ともかく土俵にしがみ付いたお陰で、「一ノ矢さん」と慕ってくれる20歳年下の弟弟子朝青龍が横綱になるのを見届けることができた。2020/12/30
Ken
3
一ノ矢は徳之島町出身で高砂部屋に所属し、2007年引退時点で現役最年長力士。琉球大学出身で初の国立大学出身の力士だった。最高位は東三段目6枚目というように出世しなかったが、相撲が好きで好きで、24年の力士生活を送った。色んなことを言われたらしいが、その生き様には称賛したい。2013/05/21
-
- 電子書籍
- たべられちゃいなヨ!(2)