出版社内容情報
民藝とは、無名の職人が作るみんしゅうの日常品「民衆的工藝」のこと。民藝運動の本拠地として、柳宗悦らによって作られた東京駒場にある日本民藝館の全面的な協力により、選りすぐりの収蔵品と公開からまだ日が浅い旧柳邸「西館」を新たに撮影した決定版。
目次
1章 思想に触れる―柳宗悦と日本民藝館(柳宗悦と日本民藝館;柳宗悦の「心偈」―今見ヨイツ見ルモ;柳宗悦と民藝の思想;柳宗悦の言葉(1)じかに物を見ることが直観である)
2章 蔵品を見る―名品案内(柳宗悦の蒐集;日本民藝館名品案内;朝鮮;日本;沖縄;アイヌ・台湾;中国;西洋;同人作家;柳宗悦の言葉(2)美しさとは無礙である時に極まる)
小特集 柳宗理に訊く(柳宗理が語る―父・柳宗悦の素顔;柳宗理の言葉より;柳宗悦の言葉(3)民藝館の使命は美の標準の提示にある)
3章 空間を観じる―本館と西館(日本民藝館本館たてもの案内;推薦工芸品売店;柳宗悦の言葉(4)工芸は現実に交われば交わるほど美しい
日本民藝館西館(旧柳宗悦邸)たてもの案内
日本民藝館展)
4章 資料を繙く―日本民藝館資料集(柳宗悦の初版本と雑誌『工藝』;日本民藝協会と雑誌『民藝』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいぎ
2
柳、ラディカル。そんなに美しいのか2016/05/30
Koki Miyachi
1
「民藝」は、柳宗悦らが生み出した造語です。民藝運動の活動母体となったのが、柳宗悦が中心となって発足した「日本民藝協会」。その活動拠点として、東京・駒場に開設されたのが「日本民藝館」です。価値観が激変している現代にあって、「民藝」は、今までの「民藝」から一歩進んで、新しいコンテンツ、新しい価値観として見直されつつあると感じています。柳宗悦の時代とはまた違った新しい「民藝」になっていく気がします。2024/08/06
三月★うさぎ
1
日本民藝館行きたいなあ。自分に審美眼がないので(もちろん金もない)他人様が選んでくれたのを見るだけだけど、分かったフリすらできないけれど、それでも楽しい。2010/11/28