内容説明
子どもたちよ、被爆者という名を持つ父は今日まで原爆について口を閉ざしてきた。しかしどうしても伝えておかねばならぬことがある。原子爆弾の投下による「ヒロシマ」の悲劇は、人類が決して忘れてはないらない最もたいせつな出来事の一つです。この平和への「祈りの詩集」は、ひとりでも多くの人に、「ヒロシマ」を正しく受けとめて永く永く語りついでいただきたいという願いをこめて生まれました。小学校上級から中学生向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
23
作者の被爆体験を詩にしたものです。かなり悲惨なことが書いてあり、読んでいると胸がつぶれそうになります。原爆が投下された8月6日の詩は、この世の地獄と言えるもので、大勢の人が苦しみながら亡くなったことが伝わってきます。火ぶくれになり、体中の皮膚が垂れ下がった状態もかれており、読んでいて胸が痛くなりました。そんな地獄の只中で、将来のある作者に食べてください、とおむすびを差し出す人がいました。この優しさに救われますし、どんな兵器でも、人の持つ仏性は破壊できないと思いたいです。2024/09/29
須戸
2
正確には全部は読んでいない。あまりにも怖すぎて途中でやめた。