感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けい
1
児童文学の古典的名作。海の情景に吸い込まれていくような感覚で読んだ。夏、海辺の別荘に来た一家。兄弟二人は、不思議な卵(石?)を購入。卵から生まれた(?)人魚トリトンと出会い・・・。夜の海の不思議な冒険、いいなあ。まわりの大人や老人も魅力的です。2016/06/18
火星人碧
0
トビーとジョーの兄弟が出逢った<たまご>。それはエビとりのおじさんが持っていた。丸でもなく、楕円形でもない、まるでたまごのような形の石だった。「海はこんな形の石をつくらない」というエビとりのおじさんの言葉で、兄弟はそれを海のたまごだと思った。海にたまごなどあるはずもないのだが、きっと純粋なこころを持った子供には、われわれに見えないものが見えるのだ。たまごを手に入れた兄弟は、奇跡のようなものと出逢う。なんだか売れ行きの伸びそうな話ではないのだが、自分の子供の頃を思い出して懐かしくなった。2016/05/09