内容説明
ラルフは、ピーターが、たんじょうびにもらった子犬です。にんげんばかりのなかにいたので、ラルフは、ピーターとおなじようなおとこの子とおもっていました。でも、ある日、とうとうほんとうのことをしってしまいました…。小学校低学年向。
著者等紹介
アネット,コーラ[アネット,コーラ][Annett Scott,Cora]
1931年にボストンで生まれ、ボストン大学卒業後、マサチューセッツ大学で臨床心理学の博士号をとった女流作家
ロレイン,ウォルター[ロレイン,ウォルター][Lorraine,Walter H.]
アメリカのマサチューセッツ州ウースターの生まれ。ロード・アイランド・デザイン校を卒業。ボストンのホートン・ミフリン出版社の子どもの本のブック・デザイナー兼製作部長。かたわら、ノースイースタン大学その他で教え、ニューヨーク・タイムズ紙の絵入りの児童図書ベストテン(1956)に選ばれた「町の話をしてあげよう」(アラステア・リード文)をはじめたくさんの子どもの本の絵を画いている
光吉夏弥[ミツヨシナツヤ]
1904~89年。佐賀県生まれ。慶応義塾大学卒業。毎日新聞記者をへて、絵本・写真・バレエの研究・評論に活躍。児童書の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
35
お父さんがピーターのお誕生日にプレゼントしてくれたのは子犬のラルフ。ラルフは自分を人間の男の子だと思い込んでおり、ピーターたち家族はあの手この手で犬だと自覚させようとします。二足歩行はもちろん、学校に通い、字も覚え、読み書きも覚え、計算も出来てしまうラルフが、自らを“犬”だと気づくときとは!?笑 とっても愉快なストーリー。線画の絵もとても好みでした。2021/02/22
ケ・セラ・セラ
28
自分は人間の男の子だと思い込んでいた犬のラルフ。家族の奮闘が面白い。いろいろ習得していくところは凄いが、学校に通いじっとしていることは苦痛だったようで…。自分が犬だと悟ったところからのハッピーエンドへの展開がお見事。イラストもユニークで楽しい、低学年向け愉快な読み物。2021/05/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
ピーターは誕生日に子犬をもらいました。ラルフと名づけた子犬は、自分も人間の男の子だと信じて、ピーターと同じようにふるまうのです。二本足で歩いたり、食事もテーブルで一緒に食べたり、ドライブに行く時は車の中で足を組んだり(笑)。家族はピーターの弟して暮らすことになり、ラルフも学校へ行く事になりました。ところがラルフは学校でじっとしていなくてはならないのが嫌でたまりません…。2021/02/08
しげ
3
最近、猫派から犬派になってきた子どもと読みました。自分は自分が思い描いていたような存在ではなかったことを知った犬が、ぽろりと涙をこぼすシーンが印象的でした。2023/11/10
NakaTaka
3
一人読み準備本。犬がお父さんの真似をしている場面は笑える。とっても優秀な犬。そして取りようによっては残酷な言葉も。でも、未来には起こりうることだったりして。書架に並んでいるだけではなかなか手に取られない本。2017/02/07