内容説明
伐採され尽くされたボルネオの熱帯林。その影響は、自然ばかりか人類に深刻な問題を投げかけている。成人の二〇パーセント(五人に一人)がHIVウイルス(エイズ)に感染している南アフリカ。大人ばかりか子どもたちにも…。チェルノブイリ原発事故。隔離された住民が汚染された村に、なぜもどってくるのか?静かでおとなしいことで知られるアフリカ・ルワンダ人が、同国民を突如、大虐殺。なぜ、ジェノサイドが…。世界には、憎しみや、絶望の渦巻く現実に立たされている人たちがいる。人類に救いはないのか?未来はないのか?フォトジャーナリスト桃井和馬が悲劇の現場に立ち、希望をさぐる。
目次
インドネシア―破壊される熱帯の森
南アフリカ―なぜ、この国でエイズが広まったのか?
チェルノブイリ―わすれられた原発事故の悲劇
ルワンダ―憎しみをのりこえて
著者等紹介
桃井和馬[モモイカズマ]
1962年生まれ。フォト・ジャーナリスト。テンプル大学教養学部アメリカ研究学科卒業。学生時代から、小型帆船による大西洋の横断など、各国での探検をつづけてきた。現在は、現代文明のあり方を、世界120か国以上をまわり取材しつづけている。第32回太陽賞を受賞
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感想・レビュー
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み〜ちる
0
人間の脆さが描かれていたと思う。その脆さを克服して前進しようといている姿が今に繋がっていた。2012/07/26
愛希穂
0
120カ国以上歩いてきたという著者が特に印象に残った4つの地域—インドネシア(カリマンタン)、チェルノブイリ、ルワンダ、南アフリカ—での体験をまとめたもの。 120ページ程の薄い本で、あっという間に読めてしまう本ですが、書かれていることは深い。 取り上げられている国、それぞれについて教えられ、考えさせられました。 「あとがき」に書かれていたことが、またよかった。 何かを知りたいと…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/09/27
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