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内容説明
この本は、一本の黒こげに焼けた樹木に好奇心をいだいた著者が、実際に出かけて調べた東京や広島、長崎などの樹木を中心に、自分の足で調べた自然や歴史の話です。
目次
第1話 黒こげのイチョウに出会う
第2話 震災・戦災を伝える樹木
第3話 樹木から学ぶ都市の防災(樹木にはげまされた人々;樹木が人命を救った)
第4話 樹木が語る郷土の歴史
著者等紹介
唐沢孝一[カラサワコウイチ]
1943年群馬県に生まれる。東京教育大学理学部卒業。都立高校で生物を教えるかたわら、都市鳥の生態や都市の自然誌の研究に取り組んでいる。現在、都市鳥研究会代表、日本鳥学会常任評議員、市川市文化財保護審議会委員、千代田の野鳥と自然の会及び新宿の野鳥と自然の会の名誉会長。2001年度より埼玉大学(非常勤講師)で「自然観察入門」講座を担当。テレビや新聞、講演、野外観察会などを通して身近な生物や自然のおもしろさや大切さを訴えている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
29年度6年生ブックトーク授業 著者はある時、幹の半分が真っ黒に焼け焦げたイチョウの木を見つけました。1923年の関東大震災と、1945年の東京大空襲で被災していたのです。このことから被災樹木探しがはじまり、5年後には東京都内に60か所以上も発見されました。かつて震災や戦災時に、炎や火の粉をくいとめていたのです。阪神淡路大震災などで樹木によって火災のひろがりがどうであったかなど比較も載せています。2017/07/18
ホンドテン
1
図書館で。武村本(2012)の参考文献にあったが、寝床で読むまで児童書とは知らなかった。震災、空襲の災火で焼かれながら現在も生き残っている都市の樹木を紹介、解説した本。よくぞ生き残って再生してくれたと、まず素直に感動。そして植樹木の防火能力の検証も、記述が他にないので貴重。高木と低木をほどほどに組み合わせていないと防火の意味がないとか、広島の被爆樹木保存活動なんて新知見。まぁ最後の反戦話は児童書ならではのご愛敬か。2014/12/01