出版社内容情報
1920-30年代のポスター、新聞広告、書籍、雑誌、パッケージを厳選し、橋口五葉、竹久夢二、杉浦非水、河野鷹思、原弘らの優れた作品を通して、そこで試みられた日本独自のモダンデザインの魅力を再発見します。
詳細な「日本グラフィックデザイン年表」付き。
アートディレクション:廣村正彰
目次
1 プロローグ―1900‐10年代の印刷図案
2 美人画から商業美術へ―近代デザイン運動の黎明
3 視覚の革命―前衛美術・左翼演劇・プロレタリア運動
4 乱立する個性―モダン・デザインの諸相
5 伝統と近代の融合―対外宣伝にみる“日本的なるもの”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
34
題名がいいですね。まさに戦前の広告史にはピッタリの表現です。2018/02/18
rbyawa
1
k021、簡単に言えばモダニズム・デザインと言われる中で小型であまり残りにくいものを集めた本という認識でいいのかな? 化粧品などの広告、雑誌の表紙、単行本デザイン、主に社会主義寄りの選挙ポスター、新しく台頭してきた映画広告。他の本で文芸業界におけるモダニズムは1920年代で終わってしまったとあったのに、映画そのものが1930年代が最盛期で、モダニズム・デザインはわりと少なくない…なんとも不思議な気持ち。ただこのモダニズム、いまいち言葉で表しにくいみたいなんだよな、アバンギャルドならわかるけど、他もあるし。2020/03/15