内容説明
時間や空間は心理学の指標で計ると、自由自在に伸び縮みする。何十年という時を経過しても、心の中に悲しみをひきずっている。人間は苦悩する。苦悩を心の底から絞りだすように語るとき、逃げだしたり、あわてたりしない人と今という時間をともにしたい。
目次
1章 人間心理に秘められた慟哭(にじみだす慟哭;「過去」という重さ)
2章 慟哭と向き合うカウンセラーの受容力(レクイエムの心理;鎮魂のまつり ほか)
3章 慟哭の現象像(おそってくる過去である重さ;混乱 ほか)
4章 残り火(凍る心;心を凍らす「世間様」の影 ほか)