出版社内容情報
1930年に出版され、100万部を超えるロングセラーとなった参考書『推理式指導算術』。創価学会第2代会長・戸田城聖が、補習塾「時習学館」を経営していた若き日に著した同書の意義を、創価大学前学長で数学教育の専門家・鈴木将史が徹底解説する。
戸田の生涯、当時の社会情勢を解説しながら、「推理式」とは何かを明らかにする。実際の問題を100題以上掲載し、本書を読めば数学力が身につく。
詰め込み式の教育から考えることを重視する教育へ――。「創価教育」の実践の書といえる『推理式指導算術』の歴史的価値に、改めて光を当てる注目の一冊。
【目次】
はじめに
第1章 準備運動
1 計算の編
2 第1回調査
3 第2回以降の調査
4 計算練習
コラム 掛け算九九の秘密
第2章 ベストセラー『推理式指導算術』への道
1 少年時代の戸田先生
2 戸田青年教壇に立つ
3 生涯の師との出会い
4 「時習学館」開設と大学進学
5 『愛児の優等化』の出版
コラム 戦前の小中学校制度の変遷
戸田城聖年表
第3章『 推理式指導算術』の概要
1 独自の教授法を世に問う
2 牧口先生による序文
3 『推理式指導算術』の全体構成
4 「推理練習」とは何か
5 「推理練習」の取り組み例:加減算より
6 『創価教育学体系』との関連
第4章 推理練習
1 各章の構成
2 本書で取り上げる問題
3 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「加減乗除算」
4 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「平均算」
5 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「分配算(倍分算)」
6 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「植木算」
7 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「旅人算」
8 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「過不足算」
9 「Ⅱ 整数小数四則応用問題」~「年齢算」
10 「Ⅲ 分数四則応用問題」~「相当算(2)」
11 「Ⅴ 比および比例」~「単比例」
12 「Ⅵ 歩合算」~「歩合・歩合高および元高」
13 当時の参考書との比較
コラム 江戸時代のベストセラー『塵劫記』
コラム ナンバースクール
コラム ぬすびと算~『塵劫記』より
コラム 参考書の価格
第5章『推理式指導算術』と創価教育
1 考察のための問いかけ
2 創価教育学の概要
3 『推理式指導算術』と創価教育~まとめの考察
コラム 黒表紙教科書と緑表紙教科書
コラム 『創価教育学体系』の全体構想
解答集
おわりに
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