内容説明
法華経は、いつも最高の経典といわれながら、なぜかは、それほど明らかにされてこなかった。いま、稀代の蓮の大家が、その秘密に迫る。
目次
第1章 蓮の研究と『法華経』をめぐって(サッダルマ=プンダリーカとは何か;蓮の研究から『法華経』へ;『法華経』に対する二つの疑問 ほか)
第2章 法華精神を探る(古代インド人の感性にそって;『法門』(ダルマ・パリヤーヤ)の柔軟性
悟りを保証するおおらかさ ほか)
第3章 各品の難所を読む(『無量義経』から「序品」へのつながり;「見宝塔品」の宝塔の出現をめぐって;「提婆達多品」の“竜女成仏”と“文殊師利” ほか)
著者等紹介
松山俊太郎[マツヤマシュンタロウ]
1930年東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。インド学研究者。古今東西の書物に現れるハスの文献的研究に従事。著書に『インドを語る』(白順社)、『球体感覚御開帳』(冥草社)、訳書に『タントラ』(平凡社)、編著に『小栗虫太郎傑作選』(社会思想社)、『谷崎潤一郎(日本幻想文学集成 第5巻)』(国書刊行会)、『渋沢龍彦全集』(河出書房新社)などがある
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