内容説明
「憲法20条は、宗教団体の政治活動を禁止するものではなく、宗教団体の支持する政党が政権に参加しても、そのことは20条に抵触しない」(趣意)との政府見解―今一度その意味を検証する。
目次
1 座談会「憲法20条の今日的意義について」
2 論文集―信教の自由と政教分離をめぐって(信教の自由と政教分離;フランスの政教分離をどうみるか;宗教団体の政治活動―政教分離原則の意味;イメージとしての「政教分離」論を問う;通俗的「政教分離」観を排す;宗教的情操教育の必要性―もう一つの宗教問題を考える;市民社会と宗教の役割―「信教の自由」は政治活動の自由を含む;憲法の制定過程から―「宗教者の政治活動は当然の権利」;アメリカ憲法でも宗教者の政治活動は当然の権利)