内容説明
戦争を起こそうとするのは、人の心です。戦争を起こさせないようにするのも、人の心です。戦争で両親と妹を失い、焼け野原に立ち尽くした13歳の少女。あの少女は、今も、平和の尊さを訴え続けています。
目次
第1章 還らない日々
第2章 縁故疎開
第3章 戦後という時代
第4章 わが街東京
第5章 自立した日 子育ての日々
第6章 『ガラスのうさぎ』が生まれるまで
第7章 『ガラスのうさぎ』は生きている
第8章 ひろがる輪
第9章 病気とわたし
第10章 若い命とのふれあい
終章 命ある限り
著者等紹介
高木敏子[タカギトシコ]
1932年東京都生まれ。文化学院卒。1977年、自らの戦争体験を綴った処女作「ガラスのうさぎ」(金の星社)を発表。同作品で1978年に厚生省児童福祉文化奨励賞、1979年日本ジャーナリスト会議奨励賞を受賞。大きな反響をよび、1979年に映画化、1980年にはNHK銀河テレビ小説でドラマ化された。以来、30年にわたりロングセラーとして、世代を越えて読み継がれている。現在、英語、タイ語、ハンガリー語など、9ヶ国語に翻訳されている。講演会などを通して、平和の尊さを訴え続けている功績により、2005年にエイボン女性大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mami
10
突然、唐突に思い返した。小学生の時泣きながら読んだガラスのうさぎのことを。そして見つけたのがこの本。高木敏子さんはご存命なのですね。執筆活動はこの本(2007年)で最後だそう。どうかいつまでもお元気で。不思議なほど共通項が多くて驚きました。私は調布市出身です。2020/11/23
貧家ピー
0
「ガラスのうさぎ」を読んだのが、もう30数年前になるのか、と懐かしんで読んだ。細かいことは忘れてしまったが、溶けたガラスのうさぎはよく覚えている。その時点で、戦後30年経って、戦争の記憶が風化していくと言われていたのを覚えているが、更に30年が経過し、今はどうだろうかと考える。2007/12/08
鍵盤の上で指を踊らせる詩人
0
電車で出会った知らない子にも、戦争の悲惨さを伝える高木敏子さんの勇気ある行動など、戦争の恐ろしさや平和の尊さが強く伝わってくる本でした!2013/03/19