内容説明
スプリングスティーンが絶賛するロック評論の不朽の名著。原書第2版の大幅な改訂にもとづく改訳と、詳細な訳註による増補版ミステリー・トレイン。著者自身による詳細なディスコグラフィ付き。
目次
プロローグ
先駆者たち(ハーモニカ・フランク―1951;ロバート・ジョンスン―1938)
後継者たち(ザ・バンド―天路歴程;スライ・ストーン―スタッガリー神話;ランディ・ニューマン―誰もが自由;エルヴィス―プレスリアッド)
エピローグ
第二日本版付録五つの再考(審判の日が意のままに;ラスト・ワルツ;ブルー・ハワイ;五十歳の死人パンク;十歳の死体)
註釈とレコード案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
16
ロック評論の記念碑的名著と言われる74年の一冊(後の加筆有り)。ロックという文化の背景にあるアメリカの姿を描出するために、エルヴィス、ロバート・ジョンソン、ザ・バンド、スライなどの音楽家を召還。『白鯨』や『トム・ソーヤの冒険』を読むようにロックを聴くこと。エルヴィスの中にエイハブ船長を見出すこと。時に詩的にもなる筆圧の強い文章が、音とイメージと物語からアメリカを幻視する様は、低級な印象批評や社会反映論からは決して得られない世界の広がりを読者に与えてくれる。長く濃厚な映画を観ているような感覚だった。2017/09/20
yoyogi kazuo
0
高校生の時に読んだのを再読。ロバート・ジョンソンについての考察が読みたかった。2023/06/13