出版社内容情報
中級読者を対象に本国で中学校の教科書に用いられている現在のフランス語に近い形で書かれた17世紀のフランス語によるセヴィニェ夫人の私信、千通余より娘グリニャン夫人へを主に16編選び対訳・脚注形式にて収めてある。
-目次-
はしがき
解説 セヴィニェ夫人の手紙
1.クーランジュ殿へ 1670年12月15日
2.グリニャン夫人へ 1671年2月6日
3.グリニャン夫人へ 1672年3月16日
4.グリニャン夫人へ 1675年8月28日
5.グリニャン夫人へ 1675年10月30日
6.グリニャン夫人へ 1676年5月28日
7.グリニャン夫人へ 1676年7月17日
8.グリニャン夫人へ 1676年7月29日
9.ギトー様へ 1679年7月4日
10.グリニャン夫人へ 1680年5月6日
11.ビュッシー=ラビュタン殿へ 1681年1月2日
12.グリニャン夫人へ 1689年2月21日
13.グリニャン夫人へ 1689年5月29日
14.グリニャン夫人へ 1690年2月26日
15.クーランジュ夫人へ 1695年2月3日
16.クーランジュ殿へ 1695年4月26日
内容説明
本書はフランス語中級からそれ以上を目指す学習者を対象にした訳注書です。この本で取り上げるのはセヴィニェ夫人(1626~1696)の書簡です。日本ではセヴィニェ夫人のことは一般にはあまり知られていませんが、中学校の教科書で彼女の書簡を読むフランス人にとってセヴィニェ夫人の手紙は、ちょうど日本人にとっての『枕草子』か『徒然草』のような親しさがあり、フランス人の教養の一部になっています。