出版社内容情報
ルネサンス時代の美術家たちの伝記を著したジョルジョ・ヴァザーリの「美術家列伝」の中から、古代復興を標榜した15世紀の彫刻家ドナテッロ(ドナート)とルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの各伝記に文法上の注をつけたものである。
内容説明
ジョルジュ・ヴァザーリの『美術家列伝』は、ルネサンス時代の画家、彫刻家、建築家の伝記を列伝体で著した、イタリア美術史を学ぶものには必読の書である。そこでは、当時の美術家達が実に人間らしく活写された多くの逸話が散りばめられている。本書は、イタリア語学習者の参考書として、古代復興を標榜し15世紀に目覚しい活躍をした彫刻家ドナテッロ及び盛期ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの各伝記に文法上の注釈を付したものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
den55
1
ヴァザーリが書いた芸術家列伝中ドナテッロとリオナルドの2人分の抜粋。数十年前イタリアTVでレオナルドの生涯を再現したよく出来た映画(この書の朗読を交えたもの)を見た。非常に印象深い語り口だったが、それがヴァザーリの文章の特徴なのだと知った。非常に回りくどい難解な文章だ。抜粋なので省略されている部分も多い。ドナテッロは面白い2つの逸話が紹介されている。十字架像を制作したら農夫のようだと揶揄された。彼は死ぬ時財産目当てに集まった人たちにこう言った、私の財産はこの土地の農夫たちに分けてやるのだ。2023/03/04